ロケ地の休憩所から現れたのは、鎧を着た坂口健太郎(30)。右手にカフェラテ、左手に水のペットボトルを持ち、いざ出陣!?
6月下旬、富士山麓に広がる高原で撮影を行っていたのは、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。ロケ地は、劇中でも描かれた有名な“富士の巻狩”が行われたエリアだ。
そんな源頼朝ゆかりの地で、気温35度近い猛暑のなか、主演の小栗旬(39)や坂口がロケに参加。
背丈ほどのすすきを背景に、小栗は甲冑姿で颯爽と馬を乗りこなしている。それにしても小栗も坂口も、この炎天下に鎧とは……。
「大河ドラマで使われる甲冑一式は20キロほどもあります。演者さんはかなり体力を使いますし、もちろん暑い。脱ぎ着するだけでも大変です」(映像制作関係者)
大河でエキストラ経験のある男性は、夏の撮影現場をこう証言。
「暑さ対策として、現場には冷えた飲み物、氷、日傘、ハンディー扇風機、冷感タオルなどが常備されています。体調が少しでも悪くなったら申し出るようにという注意喚起もあります。地面からの照り返しもあるので、氷囊を足に当てて冷やす俳優さんもいました」
今年は早くも6月下旬から猛烈な暑さに見舞われ、大河のロケも地獄のような過酷さのようだ。
7月3日放送回で大泉洋(49)演じる“鎌倉殿”頼朝の死が描かれ、物語は後半戦へ突入した。
「夫・頼朝との最後の別れの撮影前、政子役の小池栄子さん(41)はメークルームで涙を浮かべていたそう。『おい大泉!』と軽口をたたける仲ですから、半年以上に及ぶ撮影の思い出が蘇ったのでしょう。小栗さんが、小池さんを励まそうと《これからは姉弟でしっかりやっていきましょう》とメールしたそうです」(制作関係者)
今後は小栗演じる北条義時が鎌倉幕府の実権を握るまでの動乱が描かれる。そのなかで存在感を増すのが坂口。義時の嫡男で、後に三代執権となる泰時を演じる。
「坂口さんは大河初出演。小栗さんのいろいろな部分をまねている、と話していました」(NHK関係者)
富士山麓のロケでは、馬を駆る小栗の鎧姿が暑さも感じさせず堂々として、印象的だった。
「真冬のロケのときは薄手の着物に草履姿にもかかわらず、小栗さんは寒さをおくびにも出しませんでした。いまは真逆の猛暑で重い鎧を着ての演技ですが、スタッフが熱中症にならないよう気遣うなど、頭が下がります」(制作スタッフ)
頼朝なき後半戦は、小栗&坂口父子の活躍に期待したい!