過去の女性への性加害を報じられたことを機に、“降板ドミノ”に陥っている香川照之(56)。
現段階で報道・情報番組『THE TIME,』(TBS系)の金曜MCを降板し、CM6社の契約を失う事態に。加えて、香川がプロデュースするアニメ番組『インセクトランド』(Eテレ)は放送中止となり、動画サイト「NHK for School」で公開されていた『香川照之の昆虫すごいぜ!』の動画も削除された。
そんななか、香川が出演するドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)は“通常運転”を貫いている。各メディアによると、テレビ朝日は1日に「総合的に判断して番組の収録・放送を継続する」とコメントを発表。しかし、ネット上では賛否が分かれた。
8月26日に出演した『THE TIME,』では、謝罪とともに「与えられていただける仕事に対しましては、しっかりと真摯に真面目に一生懸命、全力でこれまで通り挑んでいきたいと思っています」と活動継続を示唆していた香川。
しかし、同業者である俳優側からは厳しい反応が示されている。
谷原章介(50)は9月2日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)で、香川の行った行為を「僕は性的暴行だと思う」と断罪。その上で、「銀座のクラブという場所は、セクシュアルハラスメントの時点でもダメだと思いますけど、そういう性的暴行も認められる場所ではないと僕は思います。ですから、そういうところで働いている方がそんな暴行を受けて当たり前だとは全く思いません」と主張した。
さらに、現在『六本木クラス』で共演中の平手友梨奈(21)も香川に“マジギレ”だという。5日に公開された東スポの記事は、香川に性加害が報じられた後の撮影現場で、平手が“キレてますよ”オーラを出していたと報じている。
「記事によると本ドラマの最終回は9月29日を予定しており、撮影は5日まで続くと報じています。香川さんは竹内涼真さん(29)演じる主人公の宿敵で、平手さんは新木優子さん(28)とダブルヒロインを演じています。平手さんは役作りや演技など熱意をもって取り組んできたので、彼女が怒るのも無理はありません。視聴率も25日放送の第8話で、初の2桁となる10.0%を記録。順調にクライマックスを迎えるなか、香川さんがドラマに泥を塗ってしまったのは事実です」(芸能関係者)
『六本木クラス』は最後まで完走できたとしても、今後、香川に“共演NG”を出す俳優が出てくる可能性も考えられるという。前出の芸能関係者は続ける。
「香川さんは所属事務所を通じて性加害報道を事実と認め、生放送でも謝罪しました。しかし、その後も『週刊文春』が’18年1月期のTBS日曜劇場『99.9―刑事専門弁護士―SEASONII』の懇親会で、香川さんが女性スタッフの頭部を殴打したと報道。香川さんの性加害を報じた『週刊新潮』も、香川さんが笑いながらホステスの髪の毛をわし掴みにする写真を公開し、物議を醸しています。
香川さんは日本を代表する名優ですが、一連の報道で“性加害をした俳優”というイメージがついてしまった。香川さんに活動継続の意欲があったとしても、そんな香川さんと共演することがデメリットになると判断する俳優や事務所も出てくると思います。特に女性の役者やタレントで嫌悪感を示す人も多いのではないでしょうか」
降板ドミノに加えて“共演NG”の危機にさらされている香川。性加害の代償はあまりにも大き過ぎたようだ。