国枝慎吾選手にお声掛けされる佳子さま /(C)JMPA 画像を見る

’22年に続き、今年も数多くのご公務に臨まれている佳子さま。1月25日には、名誉総裁を務められている日本テニス協会の創立100周年記念式典に出席された。

 

「佳子さまはご挨拶で、『テニピン』と呼ばれるゲームについて言及されました。テニピンは、段ボールやスポンジで作られたラケットを手のひらにはめて、スポンジのボールを打ち合うもの。佳子さまが『私もラケットを作ってテニピンを楽しみました』と話しながら自作のラケットを披露されると、会場が湧いていました」(皇室担当記者)

 

だがこの日もっとも会場が盛り上がったのは、佳子さまが予定外のお声掛けを行ったことだったという。

 

「佳子さまは式典終了後に会場から出られる直前に、現役引退を表明していた車いすテニス男子の第一人者である国枝慎吾選手の前に立ち止まり、『長年すごく応援していました、次はどうされるのですか』などとお声をかけていました。

 

国枝選手も非常に感動したとコメントしていましたが、じつはこうした予定外の“お声掛け”は、美智子さま雅子さまが長年実践されていたことなのです」(宮内庁関係者)

 

皇室の方々のご公務は、基本的に“誰とお話しするか”“どう移動するか”などがあらかじめ決まっている。しかし美智子さまや雅子さまは、時折現場で予定外の動きを見せられてきた。そんな“思いがけない交流”が、人々の胸を打ち、感動を広げてきたのだ。

 

「美智子さまはご公務やご静養のために地方を訪問された際、駅や訪問先に集まった人々に時間が許す限りお声掛けされていました。皇后として最後に福島県を訪問された2018年、被災者が生活する施設を訪問され、施設の周囲にも大勢の人が集まっていました。その時も、予定にはなかった集まった人たちにもお声掛けされ、交流されていました。

 

それで予定が押してしまったときは、休憩時間を短縮して調整されていました。猛暑のなかでも、寒い日でもそうした形はほとんど変えられませんでした。集まった国民の気持ちを受け止めたいというご姿勢、“一人でも多くの国民に寄り添いたい”ということを強く意識されていたからこそ、こうしたご交流のスタイルを貫かれていらっしゃったのでしょう」(前出・皇室担当記者)

 

こうしたお声掛けのスタイルは、雅子さまも皇太子妃時代から実践されている。

 

「雅子さまもこうしたスタイルを受け継がれています。コロナ禍のために近年は控えられている那須や須崎の御用邸で静養される際には、予定されていた導線から外れても、駅頭に集まった人に対して丹念にお声かけされることも多いのです。

 

’03年11月に静岡県浜松市で開かれた全国障害者スポーツ大会の開会式に臨席されるため、JR浜松駅に到着された時のことです。お車に乗られるまでのコースから駅前の広場を挟んでかなり離れたところに、お子さんを抱いたお母さんが手を振っていたのです。雅子さまはコースを外れて、そのお母さんの方向に歩いて行って、『元気に育ってくださいね』などとお声掛けされていました。

 

雅子さまはちょうどご病気で長期の療養に入られる直前で、ご体調は万全どころか非常にお辛い状況であったはずです。ご体調を押してでも、献身的に国民と交流されるお姿は今も忘れることができません。

 

佳子さまも美智子さまや雅子さまのスタイルを継承されていることが、日本テニス協会の記念式典でのお声掛けでよくわかりました」(前出・皇室担当記者)

 

思いがけないふれあいが、よりご公務を人々の心に残るものに――。これからも佳子さまは“魅せる公務”に邁進されていく。

出典元:

WEB女性自身

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