その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【大好きな親父との最後のお別れ】
先日、闘病中だった父が亡くなりました。最後に少しですが、一緒に過ごす時間がとれたので、きちんとお別れができたのかなと思います。
親父は、茶目っ気がある一方、けっこう破天荒な人で。僕や母だけでなく、周りの方に迷惑をかけることもあったと思うのですが、葬儀にはたくさんの人たちが駆けつけてくれました。
多くの人から愛された人生だったんだなと、なんだか誇らしい気持ちです。
遺影には、『女性自身』さんで親子対談をしたときに撮った写真を使わせてもらいました。すごくいい表情をしていたので、2人で一緒に仕事ができたことを、心から喜んでいたんだなと、改めて感じました。
みなさんのなかにも、親父のYouTubeを見てくれていた方がいるかもしれませんね。親子共々、応援してくださって本当にありがとうございました。
家族や周りの人たちのおかげで、気持ちのほうはだいぶ前向きになってきたのですが、正直なところ、まだ親父の死を受け入れられていない部分もあります。
親父の霊が見えたら、少しは実感がわくのかもしれませんけどね。幽霊でもいいから、もう一度会いたいと願うばかりです。
【PROFILE】
シークエンスはやとも
1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。本連載をまとめた著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売中。
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