兵庫県西区にある草むらの中で、スーツケースに入った状態で遺体となって発見された穂坂修(なお)くん(享年6)。
発見現場から800メートルほど離れた一家のアパートは警察による鑑識のため、ブルーシートで覆われたままになっている。ときおり同じ年ごろの子どもや孫を持つ人たちが花やお菓子を持ってきては、ブルーシートの前で手を合わせる姿が見られた。
6月24日夕方遅く、10代の男性が一人でアパート前を訪れた。すでにやってきた人が置いてあったお供えの前にたたずみ、手を合わせている。男性はコロナになる前まで、修くんが通う保育園を手伝っていたという。彼がお供えとして置いたのは、ペットボトルのアップルジュースだった。
「修くんはすごく人懐っこくて、いつも笑顔で元気で活発な子でした。いろんなことを話して、みんなを楽しい気分にさせてくれてました。そんな子が、なんで……。どうか夢であってほしい」
あまりにも凄惨な事件。この男性が語ったのは、そんな現実からは程遠い母子の意外な姿だったーー。
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