7月10日、前参議院議員のガーシーこと東谷義和被告(51)が東京地裁に保釈を請求したことが明らかになった。同日、ガーシー被告は証人威迫の罪で追起訴されている。
各メディアによると、ガーシー被告は今年2月、自身を告訴した俳優の綾野剛(41)とジュエリーデザイナーの男性に対して「裁判に出てくるってことがどんだけタレントとして致命的かよう考えて出てこいよ」「刑事告訴してきた人間は絶対に許さん、自分の子供や奥さんにどれだけ迷惑かけるかってこと、よう考えろ、お前」などと脅し、告訴状を取り下げさせようとしていたという。このため、6月24日に証人威迫の疑いで再逮捕、7月10日に起訴された。
ガーシー被告は昨年7月の参院選で初当選。しかし、その後はドバイに滞在したまま一度も登院せず、3月15日の参院本会議で除名処分に。さらに翌16日に警視庁が著名人らを脅迫、中傷したとしてガーシー被告の逮捕状を請求すると、SNS上で「一生帰国しないことを覚悟いたしました」と海外に居座ることを宣言していた。
「ガーシー被告が自主的に帰国する可能性が薄いとみた警察当局は、外務省に旅券返納命令の要請や国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配を実施しました。5月下旬にはUAEへ捜査員を派遣し現地当局に捜査協力を依頼。その結果、6月4日に帰国に至り逮捕され、その後、起訴されたのです」(社会部記者)
政治家女子48党(旧NHK党)の立花孝志氏は、6月4日に自身のTwitterでガーシー被告とのラインのやりとりを公開。立花氏は「絶対 早く 保釈させます!」「23日後に六本木でご飯食べましょう! ホリエモンと3人で」とメッセージを送っていた。23日とは、逮捕から起訴までに留置される最長期間のこと。
10日に現在の罪状がすべて起訴されたことで、ガーシー被告は保証金を裁判所に預けることによる保釈請求を行ったとみられる。しかし、ガーシー被告が”自由”になれる可能性は低いと前出の社会部記者は語る。
「逃亡や証拠隠滅、被害者や関係者を脅す(証人威迫)の可能性があると、起訴後の保釈請求が通らず拘留が続く可能性があるのです。この被告人勾留には期間の制限がありません。ガーシー被告の場合、新たに”証人威迫”の罪で逮捕・起訴されていますから、保釈請求をしても被害者を脅す可能性があるとして却下される可能性が高いでしょう」
さらに、ガーシー被告が海外逃亡していたことも、保釈請求を退ける要因となってしまうという。
「ガーシー被告は逮捕状が出てからも、一向に帰国しませんでした。また、帰国直前まで海外国籍の取得を画策していたという報道もあります。再び海外逃亡する可能性も否定できないため、裁判所としては保釈を認めづらいでしょう。’19年には日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が保釈期間中に楽器機材の箱に身を潜めて海外に逃亡した例もあります」(前出・社会部記者)
往生際の悪さが、自らの首を絞めることになるかもしれない。