大手回転ずしチェーン「スシロー」の店舗で、卓上のしょうゆ差しの注ぎ口を舐め回す少年の動画が拡散された“ペロペロ動画事件”。騒動から半年が経過し、事態はついに収束を迎えそうだ。
これまで「スシロー」を運営する「あきんどスシロー」は訴訟で約6700万円の損害賠償を求めていたが、8月1日、大阪地裁で調停が成立し、訴えが取り下げられたことが分かったのだ。
「騒動の発端は、今年1月下旬にしょうゆ差しを舐め回したり、レーン上の寿司に唾液を付けたりする少年の様子が収められた動画がネットで拡散され、大きな波紋を呼ぶこととなりました。『あきんどスシロー』の親会社『フード&ライフカンパニーズ』の株価は暴落し、一時は時価総額で170億円が吹き飛ぶ大損害を被っていました」(全国紙記者)
6月8日、「あきんどスシロー」が少年に約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴していたことが判明。「読売新聞オンライン」によると、スシロー側は訴状で少年の行為について、「各店舗の衛生管理に疑念を生じさせ、多くの客に著しい不快感、嫌悪感を与えた。影響は深刻で、この問題を放置できない」と主張。いっぽう少年側は今年5月に、自身の行為は認め、「反省の日々を送っている」とした上で、「客の減少は同業他店との競合も考えられる」と反論していた。
そして8月1日、調停は成立し、6700万円の請求は取り下げられることとなった。とはいえ、ネットでは《個人的には、金額を下げてでも賠償請求を取り下げるべきではないと思う》《この少年にはそれなりの制裁は加えるべきだと思う》など少年に対して厳しい声がいまだ後を絶たない。
「調停は終わったものの、少年にはこれからも苦難が待ち受けているでしょう。通っていた高校は自主退学したといいますし、拡散された動画はいまもネット上に存在します。就職への影響も大きいでしょうし、少年に待つのはいばらの道でしょう」(前出・全国紙記者)