保険金の不正請求が物議を醸している、中古車販売大手のビッグモーター。7月31日、金融庁が同社と保険代理店契約を結んでいた損害保険会社7社に対して、取り引きの実態などの詳細について報告を求める命令を出した。
さらにビッグモーターには店舗付近の街路樹への除草剤散布疑惑も浮上しており、こちらは全国の自治体の首長らが調査に乗り出した。静岡県では富士市の店舗前で低木の一部がなくなっており、8月2日から土壌調査を開始。川勝平太県知事(74)は8日、「除草剤が検出されたら警察への被害届を提出する予定だ。国とも綿密に調整して対応を検討したい」と会見で述べた。
他にも現場に過酷なノルマを課していたことや元副社長によるパワハラLINEなども報じられ、非難が相次いでいるビッグモーター。そんな騒動のさなかだが、ネットの一部では“あるもの”が大人気となっているようだ。
というのも、同社の整備士が着用している「つなぎ」が、フリマサイトやネットオークションで争奪戦となっているのだ。
例えばメルカリでは騒動以前に出品されていたのは2点で、購入価格は高くても2,500円だった。ところが元社長らが謝罪会見を開いた7月25日以降は27点が出品され、そのうち8割に当たる22点が既に購入済み。なかには18,888円で購入されたものもあった(8月9日13時現在)。
また実際に元スタッフだったかどうかは不明だが、商品説明欄に《色々ありました 昔に辞めてよかったです》と綴る出品者が。コメント欄で《色々あったとは具体的には何があったんですか?》と質問を受けると、出品者は《新人でしたが、過剰整備に虚偽報告が当たり前の毎日でした。給料はとても良く心が痛くなり退社しました》《残ってた人達は強靭なメンタルだと思います》と当時の苦労話を明かしている。
さらにヤフオク!でも7月25日以降、11点が落札されている。なかには39件の入札があった結果、18,000円で落札された商品もあった。
これら商品には、検索ワードとして「コスプレ」と書かれているものもある。ひょっとすると今後、コミケやハロウィンで、ビッグモーターのつなぎ姿の人たちを見かけるかもしれない。