慶応OBのTBSアナウンサー井上貴博氏(39)。第105回全国高校野球選手権記念大会での母校・慶応高校の優勝をうけての“暴走ぶり”に、世間はドン引きを隠せない。
井上アナは、慶應義塾幼稚舎から慶應義塾大学経済学部経済学科へと進んだ生え抜きの慶應OB。慶応高校(慶応義塾高校)では硬式野球部へ在籍し、大学時代も、「学生コーチ」という立場で慶応高校野球部の指導に携わっていた。
8月26日、『井上貴博 土曜日の「あ」』(TBSラジオ)に出演した井上アナ。この夏の甲子園では“慶応びいき”の報道や、慶応の応援に関する問題が取り沙汰されていたことについて「応援の問題とか。外部のOBはしゃぎすぎとか。私も“アナウンサーの分際で、なんだこれは”と。本当それはもうおっしゃる通り」とコメント。そのうえで「やっぱりねぇ一つ思うのは……」と切り出し、「選手にその矛先を向けるのは違うと思うんだよね…。これはつらかったですねぇ……」と涙ぐんだ。
そこから井上アナは涙が止まらなくなってしまったようで、嗚咽交じりに「そこはやっぱ3700校、全選手が夏にかけてきた思いっていうのは変わらないと思うんですよね。それは、慶応だからとか…選手を批判する権利はないと思うんだよね。そこだけは許せないんだよね」と選手が批判されていることに対して私見を述べた。
「慶応の丸田君が放った外野フライ。仙台育英の外野手が落球した。でもあれって、高校野球、甲子園、よくあるっていうか、まぁ仙台育英の選手がやるのはめずらしいです、でもあのプレーが慶応の大応援団のせいで選手の声がかき消された、ってね。いや、仙台育英なめんなよっ……!
仙台育英がどんな高いレベルで練習してきているか。大事な大会で声聞こえないなんて、当たり前なんすよね。でも、それを超えて彼らは練習をしてきてて。仙台育英に失礼だよね。いやー外部な馬鹿なOBの僕を責めてよ! 選手責めるのは違うんじゃないか?」
番組で大号泣しながら何度も「選手を責めるのはやめてくれ」と語った井上アナ。しかし、視聴者からはツッコミがさく裂することに。
というのも、大きく話題になったのは慶応の観客の応援マナーであり、選手のプレーに関する話ではなかったためだ。井上アナの主張は、OBら慶応サイドの応援に対し寄せられた苦情に対して、存在しない“選手批判”を捏造し論点をずらそうとしていると大きな批判を浴びた。
《誰も選手に批判してないですよ、泣いて発信する井上アナのような方々の行動が問題でしょう》
《先ず、批判の矛先が選手に向かって無いし批判されてるのはあなた達だし、下らん言い訳して火に油を注いでるのは貴方です》
《誰も、選手のことを一切責めていないし、OBOGの応援スタンスを批判しているだけ。わざわざピントをずらして 号泣して「許せない」「バカな僕を責めて」と言われてもお門違い》
そんななか、井上アナは翌日8月27日の『サンデージャポン』(TBS系)にも出演。司会を務める「爆笑問題」の田中裕二(58)に昨日の号泣ラジオについて触れられると「本当にただの放送事故で…。慶応の話はもういいんじゃないですか」と負い目を感じている様子。その後、慶応の応援についての話題になると「仙台育英の選手も実際に声が聞こえなかった」として、「OBはしゃぎすぎだろうというのは受け止めるべきだと思います」と反省の姿勢を見せていた。
号泣ラジオでの“選手批判”について、“放送事故”と丸めた井上アナ。その弁明では、視聴者のモヤモヤは晴らせなかったようだ。
《選手が批判ってそんなに無いと思うけども、終わってからもこうやって公私混同な言い訳をやり続けてると、話が蒸し返されて逆効果だし、いいイメージはますます無くなると思います》
《「選手が批判されているなんて」このアナウンサー以外に誰も言って無いのに「放送事故」って自分で墓穴を大きくしているのは気がつかない》
《ひとりで泣いたり騒いだりしておいて「ただの放送事故」、挙句都合悪くなったら「もういいんじゃないんですか」ってそりゃないわ。私情丸出しで論点はズレてるわ、感情的になって暴言は吐くわで…呆れた》