9月7日に開いた記者会見で、創業者である故・ジャニー喜多川(享年87)による性加害問題を認め、謝罪したジャニーズ事務所。新社長に東山紀之(56)が就任するなど再出発を図るも、被害者の救済、補償など問題は山積している。
同日放送の『news zero』(日本テレビ系)では、月曜キャスターを担当する嵐・櫻井翔(41)がVTR出演。メインキャスターの有働由美子(54)からインタビューを受ける形で、同事務所の会見について心境を語った。しかし櫻井の回答も、賛否を呼ぶ事態となってしまったようだ。
まず、有働からジャニーズ事務所が性加害の事実を認めたことについて意見を求められると、櫻井は神妙な面持ちでこう回答した。
「頭から最後まで見ていて感じたのは、生まれ変わっていくというような決意を感じました。加害を認めたという点で、被害者の方と向き合っていく、これがスタートになるんだというような覚悟も同時に感じています」
櫻井は事務所の新体制については数日前にメンバーと一緒に聞いたと明かし、「正直驚きと戸惑いというところです」とコメント。「後輩として(東山の)プレイヤーとしての姿を見てきたので、この事務所の組織の社長になるんだということの驚きと戸惑い。加えてステージに立つ東山さんを見られなくなってしまうんだというような驚きと戸惑いの2つです」と、率直な気持ちを語った。
そんななか、波紋を呼んでいるのは「性加害の実態を知らなかった?」との問いへの回答だ。
櫻井は「実態というところに関しては、把握しきれていないのが正直なところです」と前置きした上で、「噂という点では耳にしたことはありました。ただ、当時は自分も子どもでしたし、正直半信半疑というか、そんなことってあるのかなという印象を抱いた記憶です」とコメント。
続けて「この数カ月間共に時間を過ごした仲間たちを含む何名か、元Jr.を含む何名かに話を聞いてきました」と明かし、「その中で『いや、聞いたことなかった』という人がいたのも事実です。それで考えた時に、噂を耳にした人もいれば、聞いたことがなかった人もいれば、あるいは当時子どもだったので、耳にしたけどそれの意味するところを理解できなかったという子もいたかもしれないと考えています」と語った。
だが“噂では耳にしたことがある”との回答は、冒頭の会見で東山及び同席した井ノ原快彦(47)とほぼ同じだったのだ。東山は「噂としてはもちろん聞いておりました」と述べ、井ノ原も「噂は知っていた」と答えていた。
そのため、同事務所の経営陣ならびに所属タレントが揃って同じ見解を述べたことに、ネット上では冷ややかな声が上がっている。
《噂では聞いていたが、というのが今後はジャニーズの所属タレントの方たちの枕詞になるんでしょうね》
《櫻井氏は当時子供だったと言っているが声を上げている被害者に自分より10歳も若い子もいる。ほんとに超売れっ子の嵐のメンバーが噂という点で耳にしてる状況だったのか現実には信じがたい》
《ジャニーズの件さ、東山さんも櫻井くんも同世代の方が被害者に居て尚「噂では聞いていた」の一点張り当時その事務所に居て私達と同じレベルの情報量なわけない、違和感が凄い、今の立場的に自分も被害者とは言えないけど「全て知った上でどうする事も出来なかった」と謝罪が出来る人はいないの?》
だがいっぽうで、渦中にある事務所の所属タレントかつキャスターである立場から、慎重に言葉を選んで回答した櫻井を慮る声も上がっている。
《有働さんも複雑な心境でインタビューしたと思うし、櫻井くんもよく回答してくれたと思う》
《櫻井くん、矢面にいつも立ってて凄いなぁって思う もちろん心無いことも含め色んなことを言われ、書かれるはずなのに… 悪いことは悪い そこは改善してほしいけど全員が悪いわけではないと思うから 良い事悪い事をしっかり見極めて判断行動してほしいょね どうか適切な対応をされますように》
「自分自身はここジャニーズ事務所で、自分のできることを精一杯尽くしていきたいと改めて強く感じています」とも語っていた櫻井。彼もまた、大きな責任を感じている。