米大リーグ・エンゼルスからFAとなった大谷翔平選手(29)。12月4日(日本時間5日)に球団幹部や選手の代理人などが一堂に会するウインターミーティングが開幕し、移籍交渉が最終局面を迎えている。
最も関心が集まっているのは、契約総額6億ドル(約880億円)が見込まれている大谷の去就だ。交渉内容は一切明かされない“謎のベール”に包まれていたが、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が大谷と面談したと明かし注目を集めることに。
そんななか、米スポーツコメンテーターのクリス・ルッソ氏の“暴言”が物議を醸している。6日(日本時間7日)放送の米スポーツ専門チャンネル「ESPN」の番組に出演し、“大谷争奪戦”に異論を呈したのだ。
ルッソ氏は、「大谷に6億ドルを払う人は頭の検査を受けた方がいい。彼は来年投げるつもりはない、DHをやるだけだ。エンゼルスは9月中旬に、何度ペナントレースを戦っていた?」と非難。
「大谷は最後の25試合を欠場し、何が起こっているのかも告げずにロッカールームを片付けてチームを去った」とも指摘し、再び「彼に6億ドルを払う人は頭を検査する必要がある」と言い放っていた。
そんなルッソ氏の大谷批判は止まらない。大谷のネズ・バレロ代理人が徹底したかん口令を敷いていることから、声を張り上げて「大きな秘密とは何だ? 彼はFAだぞ」とピシャリ。「彼は6球団と話をしている」と指摘し、身振り手振りを交えてこう言い放ったのだ。
「彼は何だ? 原子爆弾か? 我々は知ることも許されないのか。これは野球だ。彼はセレブだ。こういうことなんだ。バカバカしい」
ヒートアップしたルッソ氏は「大谷の件は、私の人生で最大の時間の無駄」「エンゼルスはクソだ」と悪態をつき、「このことをまるで、第二次世界大戦の和平会議のように扱わなければならないのは馬鹿げている」とまで批判していた。
ルッソ氏の“演説”を収めた動画は、日本のXでも瞬く間に拡散。特に大谷を「原子爆弾か?」と表現したことは、多くの人の逆鱗に触れたようだ。ルッソ氏に対して、厳しい声が相次いでいる。
《大谷くんのドキュメンタリーを制作している会社で、こんな発言が電波に乗ること自体ありえないんだけど》
《スポーツに、大谷翔平に、人種差別や政治や歴史を擦りつけるのがアメリカのスポーツ番組なのか?》
《ただのレイシスト さっさと引退すればいいのに》
《日本人を原爆に例える必要ある? わざとだよね? 差別的というか、日本人にとって最大の侮辱でしょ。絶対に許されない事を言った》
9月にも「私が大谷をMVPに選ぶなんてありえない」と、発言していたルッソ氏。その毒舌ぶりから“マッド・ドッグ”の異名を持つが、さらに多くの大谷ファンを敵に回してしまったようだ。