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3月26日、米アリゾナ州で、2020年にあおり運転の末に男性を殴り殺した男の裁判が行われ、禁固25年の刑が言い渡された。同州マリコパ郡検事事務所が発表した。

 

担当検事のレイチェル・ミッチェル氏によると、事件発生当時、被害者のキャロリン・ブイさんは交際相手のジェームズ・ウィリアム・アッカーマンJr.さんと車で帰宅中、フランク・ローレンス3世被告(35)が運転するトラックに無理な割り込みをされたためクラクションを鳴らしたという。

 

ローレンス被告はこれに激怒し、ブイさんの車を猛追。彼女が住むアパートまで追跡し、駐車場でドーナツターンを繰り返した後、車を降りてブイさんの顔を殴打した。同乗していたアッカーマンさんはローレンス被告のトラックのナンバーをメモしようとしたが、被告がトラックに乗って追いつめた後に殴りつけ、殺害していた。

 

運転中にドライバー間で起こるこうした怒りによる暴力事件は、「ロード・レイジ」と呼ばれる。ミッチェル氏は「ロード・レイジは我々の州であまりにも頻繁に起こる犯罪行為です。この被告は常軌を逸した行動で、罪のない被害者の命を奪いました」と発表の中でコメントしている。

 

Forbes Advisorによる2023年の調査によると、アリゾナ州はドライバー同士が対立することが非常に多く、その件数は米国内でもトップだという。2022年には州内で622件のロード・レイジが報告されたと、アリゾナ州道路安全局は公表している。

 

怒りに飲み込まれたローレンス被告は第2級殺人罪と加重暴行罪で有罪を認め、今後25年を塀の中で過ごすことになる。

 

マリコパ郡検事事務所は、「目的地に着くまでの時間に余裕を持つ」「怒りを覚えたときは深呼吸をしたり、心を落ち着かせる音楽を聴く」「追いかけられていると思ったら911に通報する」「他のドライバーと対立状態になっても、車から降りず相手にしない」などと、路上で危険な状況に陥ることを避けるために留意してほしいことを発表の中で挙げ、ドライバーに対して注意喚起を行っている。

出典元:

WEB女性自身

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