「今作の撮影は昨年の9月末に始まり、今年の8月末までを予定しています。少し撮影は遅れ気味ではありますが、主演の伊藤さんの明るさに助けられている部分はかなり大きいです」(NHK関係者)
現在、放送中のNHK連続テレビ小説『虎に翼』で主人公の猪爪寅子を演じている伊藤沙莉(30)。
伊藤は日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込むヒロインを熱演している。
「現場では彼女は常に出演者やスタッフとコミュニケーションを取っていて、同年代や自分より年下の俳優さんたちはみんな下の名前で呼んでいます。同級生を演じる年上の岩田(剛典)さんにも『岩ちゃん!』と呼びかけていました。『女王の教室』(’05年)で共演した、同じく子役出身の松川尚瑠輝さんと今作で再共演した際も『尚瑠輝! 久しぶり!!』と彼女から声をかけていたとか。松川さんは『あんな大女優になったのに全然偉ぶることなく声をかけてくれて、こっちが逆に緊張するよ』と笑いながら話していましたよ」(前出・NHK関係者)
また、伊藤は明律大学の同級生たちの結束を深めるため、プライベートでも率先して動いていた。
「よね役の土居志央梨さん、涼子役の桜井ユキさん、崔役のハ・ヨンスさん、梅子役の平岩紙さんら明律大学の女子学生役とLINEグループを作ったそうです。お互い撮った写真を送ったり、たわいもない雑談をしていると聞きました。そのため、撮影現場では演技の意見交換もしやすいといいます」(前出・NHK関係者)
特に伊藤は、韓国では主演級の俳優であるヨンスに、“日本と韓国ドラマの違い”を熱心に聞いていたという。
「ヨンスさんは『韓国は遅くまで撮影もあるし、休みもあまりないけど、日本は撮影の手際がよくてうらやましい』と話していたそうです」(前出・NHK関係者)
30歳にして芸歴21年の伊藤は、現場以外でも役者同士のつながりを大切にしていた。
「伊藤さんは朝ドラの撮影がオフの日は、恋人の劇作家・蓬莱竜太さんとともに朝ドラで共演した出演者の舞台をサプライズで観劇しに行くこともあるそうです。ある出演者は“伊藤さんが多忙を縫って小劇場までわざわざ来てくれた”と感激していました。ただ、伊藤さんは単に観劇後に仲間たちと飲みたいだけと言っているとか(笑)。本人いわく“休肝日のない女”だそうです」(前出・NHK関係者)
芸歴が長いだけに、伊藤は現場への差し入れにもこだわりが――。
「彼女は千葉県出身に誇りを持っていて、千葉の“名産”を差し入れとして持参することが多いです。有名なのが、『御菓子処 袖ヶ浦』の芋ようかん。千葉県産の紅あずまを使用しています。また、県内の果樹園『梨のカネク』で秋に収穫できる『あきづき』という梨も彼女の差し入れの定番。今回のクランクアップまでにギリギリ間に合うかもしれませんね」(制作関係者)