6月21日公開の映画『九十歳。何がめでたい』に主演する草笛光子(90)。同作は100歳の現役作家である佐藤愛子の同名ベストセラーエッセイの実写化で、主人公を昨年10月に90歳を迎えた草笛が演じる話題作だ。
本誌は昨年11月、神奈川県内の閑静な住宅街で、白髪を上品にまとめた草笛がロケに臨む姿を目撃している。昨年芸能生活75年を迎えた草笛だが、そのときも年齢を感じさせないエレガントな佇まいと若さを誇っていた。
「草笛さんのモットーは『女優をまっとうするのが私の人生』というもの。生涯現役を貫くため、腰に8キロの重りをつけてスクワットをしたり、階段の上り下りをしたりと、日ごろから足腰を鍛錬しているとか。また、『毎朝生のセロリに塩をかけて食べる』という独自の健康法も長年続けているそう。そんな姿勢に、長澤まさみさんや天海祐希さんといった実績のある人気女優たちもこぞって草笛さんのことをリスペクトしているのです」(芸能プロ関係者)
そんな草笛の原点は、“横浜”にあるという。彼女を古くから知る俳優仲間が語る。
「草笛さんは戦前の横浜で生まれ育ち、小さいころから西洋文化に触れてきたそうです。現在の日本人離れしたエレガントさは、ハマっ子ゆえのものだと思います」
特に草笛が昔から愛してきたのが、横浜にある老舗ホテルだという。
「1927年創業の老舗ホテル『ホテルニューグランド』が昔からお気に入りだそうです。ここは異国情緒あふれた日本有数のクラシックホテルで、特にそれまで日本になじみがなく、横浜から広まったとされる洋食が有名です。草笛さんの好物はニューグランド名物の『シーフードドリア』『スパゲッティナポリタン』『プリンアラモード』だそうです」(前出・俳優仲間)
いずれもいまでは広く知られたメニューだが、もともとはホテルニューグランドで誕生した味だ。
「横浜を愛している草笛さんは、『ニューグランドから眺める山下公園が最高なのよ』とよく話していました」(前出・俳優仲間)
5月21日に行われた『九十歳。ーー』の完成披露試写会に登場した際、「素晴らしい会に座らせていただいて本当に幸せ」とチャーミングな笑顔を見せていた草笛。これからも、ますます多くの人を惹きつけていくに違いない。