クラウドファンディングサイト「READYFOR」より 画像を見る

6月20日、CBCテレビが報道した、和歌山県・日高川町にある学校法人南陵学園和歌山南陵高校のバスケットボール部が注目を集めている。

 

同校は深刻な経営難に陥り、新規の生徒募集が停止され、転校した生徒も相次いだために現在の全校生徒は18人。バスケ部は3年生しかおらず、部員数もわずか6人しかいない。しかし、たった6人で県予選を勝ち上がり、8月初旬から福岡県で行われるインターハイ(全国高等学校総合体育大会)への出場を決めたのだ。

 

CBCテレビの取材によれば、6人は全員、県外出身者で寮生活を送っていたが、学校の経営難によって食事にも影響が出て、ひどい時には《朝のメニューは、菓子パンひとつ。ランチは、ご飯、少量のおかず、具なしのみそ汁。夜もご飯、少量のおかずと野菜、具なしのみそ汁》だったこともあったという。

 

苦難を乗り越えて掴み取ったインターハイ出場だったが、福岡までの移動費用や滞在費用など多額の出費が懸念されることもあり、選手の保護者たちはクラウドファンディングで支援金を募ることを決めた。

 

クラウドファンディングの件がCBCテレビで報道されると、その反響は大きく、当初設定していた目標金額である50万円に対して900%超えの450万円(6月20日 16時30分時点)が集まった。そこで、本誌が同校に電話取材を行なったところ、担当教員から話を聞かせてもらうことができた。

 

「ありがたいことに、朝からさまざまなお問い合わせやたくさんの応援メッセージ、温かいお言葉をいただいております。さっき、学校の廊下を30秒歩いて、戻ってきたら30万円も支援金が増えていて驚きました。冷やかしなどのネガティブな声はなくて、どれも本当に心の支えになるような……。福岡での試合を控えているので、福岡の方からも『お待ちしていますよ!』といった声が届いており、大変嬉しく思っております」

 

また、支援金が早速生徒たちのために使われていることも明かしてくれた。

 

「報道にもあったように、寮での朝ご飯が菓子パン1つだったこともありましたが、現在はしっかりと生徒たちに食事を提供できるようになりました。昨日は唐揚げ定食だったかな。みんな嬉しそうにガツガツ食べていましたよ」

出典元:

WEB女性自身

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