《NHK総合『うたコン』 に出演させていただきました。いつも照明が美しく、世界観を作って下さってありがとうございました》
7月23日、Instagramにこう綴ったのは歌手の工藤静香(54)。この日、歌番組『うたコン』(NHK総合)に出演した静香はオリジナル曲の「霙」と中島みゆき(72)の「地上の星」を熱唱した。
どちらの楽曲でも彼女らしい伸びやかな歌声を披露した静香だが、特に注目を集めたのは「地上の星」だ。同曲は’00年に中島がリリースしたもので、ドキュメンタリー番組『プロジェクトX~挑戦者たち~』(NHK総合)のオープニングテーマに起用されたところ、オリコンシングルチャート100位圏内に202週もチャートインするという超ロングランヒットを記録。中島の代表曲の一つとして名高い楽曲で、静香も’21年3月にリリースしたアルバムでカバーしている。
「これまでみゆきさんは様々なアーティストに100曲以上もの楽曲を提供してきましたが、そのなかでも静香さんへの楽曲提供は『MUGO・ん…色っぽい』を筆頭に24曲と最多。そんな2人の関係性は並々ならぬもので静香さんは’21年、『読売新聞オンライン』のインタビューでみゆきさんについて『本当に、単純明快に、好き』といい、何度顔を合わせても心臓がバクバクするほど憧れの存在だと明かしています。
いっぽうみゆきさんも’08年放送の『SONGS』(NHK)に静香さんが出演した際、『あなたに巡り合えたことが、私にとっての宝物です』というメッセージを送っていました」(音楽関係者)
中島にとっての“宝物”である静香による「地上の星」。『うたコン』でのパフォーマンスに、Instagramのコメント欄では《地上の星 めちゃくちゃ迫力あって見入ってしまいました》《地上の星をかっこよく歌い上げていて応援されてるような気持ちになりました》《しーちゃん、うたコンお疲れ様でした 地上の星、圧巻でした》と絶賛するコメントが続々と寄せられている。
しかし、Xでは《うたコン…中島みゆきさんの「地上の星」、工藤静香さんは違う、、、違い過ぎる…》《工藤静香さんでもいいけどー彼女、中島みゆきさん理解していないんだもの 別な人にしてー》《この歌には当時の自分の辛さを慰められるのです。工藤静香には相応しくない、歌って欲しくない》といった厳しい声が中島のファンから上がることに。
また放送前にも《「プロジェクトX」で中島みゆきさんの歌声を毎週のように聴いているのに、なんで工藤静香で聞かなくちゃいけないの?》《工藤静香の地上の星なんて誰が聴きたいんだ笑》《工藤静香に地上の星をカバーしてもらいたくない》と拒絶反応を示す人たちが続出していた。
「昨年3月、『SONGS』(NHK総合)で『中島みゆき特集』が行われ、ゲスト出演した静香さんはみゆきさんの楽曲に対して熱く語りました。しかし、静香さんが『ヘッドライト・テールライト』について『自分にゴール地点が万が一、見えてしまったとき、“旅はまだ終わらない”って前を見ることができる力がこの曲にはある』と述べたところ、『解釈が合わない』といった声がみゆきさんの一部ファンから上がり、物議を醸しました。また、番組内で中島さんよりも工藤さんの印象が強かったことに怒るファンも。このことが尾を引いており、みゆきさんの歌を静香さんが歌うことを受け入れられないひとも少なからずいるようです」(前出・音楽関係者)
名曲をカバーするハードルは高いよう。8月22日には『The Covers』(NHK BS2)に出演し、TM NETWORKのヒット曲「Get Wild」をカバーする予定の静香。次こそ汚名払拭となるか?