「衆院選特番は民放各局、投票終了時間の20時前後から放送され、3~4時間の生放送です。当選した政治家たちと中継をつなぎ“国民の代表”として質問を投げかけるため、キャスターやコメンテーターは相応のスキルが必要です。さらに生放送ならではのハプニングにも対応できなければならない。そのため選挙特番の出演料は、バラエティやドラマなどに比べ、最も高いといわれています」(テレビ局関係者)
10月27日に投開票される第50回衆院選。政治とカネをめぐる問題で、石破茂首相(67)は「自公で過半数」が勝敗ラインだと語っていただけに、開票特番はかなりの注目が予想される。それだけに、民放各局は局アナではなく有名人を多数起用。そこで本誌はギャラ事情を緊急リサーチした。
「まず、有名人のコメンテーターなら30万円が最低相場です。今回、テレビ東京では多数の有名人が起用されていますが、坂下千里子さんやゆうちゃみさん、古市憲寿さんがその額になるでしょう。
また、フジテレビに出演する泉房穂さん、金子恵美さんは政界進出の実績から50万円前後。テレビ東京の石原良純さん、ウエンツ瑛士さんはタレントとしての知名度から80万円前後となり、フジテレビに出演する元大阪府知事の橋下徹さんがコメンテーターとしては最上位の120万円程度となります」(前出・テレビ局関係者)
キャスターは責任の重さから、さらに出演料が高騰するという。
「メインキャスターなら200万円がひとつの目安となるでしょう。日本テレビからフリーになり、同局の選挙キャスターを務める藤井貴彦さんや、TBSのホラン千秋さん、石井亮次さんがこのクラスになると思います。
重鎮になると300万円まで上がります。今回、テレビ朝日の2大看板選挙キャスターとなる『報道ステーション』MC・大越健介さん、『有働タイムズ』MC・有働由美子さんがこの基準にあてはまります。有働さんだけがメインなら最高峰の500万円クラスなのですが、『有働タイムズ』の放送時間が比較的短いので、この額になります」(前出・テレビ局関係者)
最高峰争いをするのは3人。3位はTBSで「スペシャルキャスター」を務める太田光(59)で400万円だ。
「『サンデージャポン』のMCとして局内で評価が高く、“忖度なし”で政治家に突っ込み、政治家と“闘う”姿勢が炎上しながらも話題になります。“大炎上”だけはしないよう、総合司会の『Nスタ』井上貴博アナ、ホラン千秋さんと『ゴゴスマ』石井亮次さんで太田さんの失言をバックアップするという指令が出ているといいます」(前出・テレビ局関係者)
本来なら2位はテレビ東京・池上彰(74)の500万円だというのだが……。
「実は11月5日に行われるアメリカ大統領選挙の取材で、池上さんは今回、NYからの中継出演なのです。そのため、メインキャスターは同局の大江麻理子キャスターが務めます。池上さんは“特別枠”としてメッセージを発するこのことで今回の出演料は約3分の1、150万円前後だそうです」(前出・テレビ局関係者)
池上に代わって2位となったのは、日本テレビの櫻井翔(42)で同じく500万円。
「櫻井さんは今回で通算12回目の選挙特番キャスターとなります。近年は同局の『ZERO選挙』の視聴率が民放三連覇中。今や日テレの選挙特番の“顔”となったことから、池上さんの通常額と同額にまで上がったといわれています」(前出・テレビ局関係者)
そして1位はフジテレビの宮根誠司(61)で600万円。
「ご存じ放送開始14年目を迎えた『Mr.サンデー』MC。いまやフジの“日曜夜の顔”となり、通算5回目の選挙特番MCのため、ギャラも民放で最高額となりました。ただし、民放の選挙特番の視聴率では王者・日テレに長らく負け続けているので、もし今回、“大敗”することになれば、宮根さんの起用も最後になるかもしれません」(前出・テレビ局関係者)
各党の開票バトルのなか、各局のキャスターたちも、早くも次回の起用をめぐって火花が散らされていた――。