元日の能登半島地震、翌日の日航機と海保機の衝突という波乱の幕開けとなった2024年。その後も、大谷翔平が電撃婚&「50-50」達成、与党が衆院選で大敗、トランプ前大統領が返り咲くなど、国内外問わず衝撃的なニュースが相次いだ。そこで、本誌が目撃してきた2024年のスクープのなかでも、とりわけ反響の大きかったものを改めて紹介する。
移籍1年目にして、個人で「50-50」の偉業を達成しただけでなく、チームでワールドシリーズ制覇も成し遂げた大谷翔平。妻である真美子さんもさまざまな形でサポートをしていたが、そこには自慢の“手料理”も。食文化が日本と大きく違うアメリカだが、真美子さんは柔軟に対応し、「アメリカの国民食」もお手のもののようで――。(以下、2024年11月5日号)※年齢は掲載当時のママ
10月18日(日本時間)、メッツとのリーグ優勝決定リーグで2試合連続でホームランを放ったドジャース・大谷翔平選手(30)。21日、見事にナ・リーク優勝を果たし、ワールドシリーズ進出を果たした。
「レギュラーシーズン後のポストシーズンで、日本人選手が先頭打者ホームランを打ったのは初めてのこと。敵地での試合だけに、試合終了から数十分後には帰路についていました。愛妻・真美子さんに早く会いたかったのでしょう」(スポーツ紙記者)
実は真美子さんも、大谷の世界一に向けて、準備を進めていたことがあるという。実業団時代の知人は本誌にこう語る。
「今年の夏、実業団時代の友人たちが真美子さんに会いにLAに遊びに行ったそうです。そこで真美子さんが彼女たちをもてなすため、自宅で手料理を振る舞ったと聞きました。それがチリコンカンだったというのです」
チリコンカンは、牛ひき肉と野菜を炒め、豆、トマト、スパイスなどと煮込んだ料理だ。在米ジャーナリストは言う。
「アメリカのテキサス州南部で考案されたメキシコ風料理は現地で『テクス・メクス』と呼ばれるのですが、チリコンカンはその代表的な料理です。アメリカの映画やアニメにもよく登場する“国民食”の一つともいえるでしょう。地域のコミュニティなどでも、何かパーティやイベントがあれば、よく各家庭お手製のチリコンカンを持ち寄って食べる習慣があります」
ドジャース夫人会の中でも、ヘルシーで栄養豊富な豆料理は常に話題になっているという。
「特にチリコンカンは食材や味付けが多様なことから、夫人たちの間でよく情報交換されていると聞きました。なかでもウォーカー・ビューラー投手の妻・マッケンジーさんが大学時代に農学を学んでいたことから、チーズを加えるなど、アレンジレシピに詳しいようです。真美子さんもアドバイスを受けていたのではないでしょうか」(前出・在米ジャーナリスト)
各界のトップアスリートに栄養指導する管理栄養士の吉村俊亮さんは、チリコンカンが“パワーフード”たる理由をこう説明する。
「豆やひき肉のタンパク質だけでなく、いろいろ食材も足されているのでエネルギーや糖質が豊富です。また、疲れがたまると食欲は低下するものですが、スパイス入りなので食欲を増進させる、アスリートにはうってつけのメニューといえます」
真美子さんのチリコンカンは、どんな特徴があるのだろうか。前出の知人は言う。
「たくさんの豆がメインで、日本ではあまり見ない野菜が入っていたそうです。その上にとろとろの卵がかかっていて、見た目のイメージとしてはオムライスのようだったとか」
チリコンカンには通常、トマトが入っているが、実は大谷にとっては“天敵”だ。
「トマトはビタミンCが豊富で栄養価の高い野菜ですが、大谷選手は大の苦手だと公言しています。日本ハム時代、応援大使を務めた北海道月形町のイベントで『飲んだことがない』というトマトジュースを一気飲みして番記者たちを驚かせたことがありました。後にも先にも、このときを除いてトマトを口にしたことはほぼ、ないはずです」(前出・スポーツ紙記者)