元日の能登半島地震、翌日の日航機と海保機の衝突という波乱の幕開けとなった2024年。その後も、大谷翔平が電撃婚&「50-50」達成、与党が衆院選で大敗、トランプ前大統領が返り咲くなど、国内外問わず衝撃的なニュースが相次いだ。そこで、本誌が目撃してきた2024年のスクープのなかでも、とりわけ反響の大きかったものを改めて紹介する。
真美子さんという生涯の伴侶を得た大谷翔平だが、実は先に“家族”になっていた存在が。愛犬のデコピンだ。昨年のMVP受賞会見で初めて姿を見せて以来、注目がうなぎのぼりのデコピンだが、今年は始球式を務めるという大役もこなしている。そんな八面六臂の活躍を見せる陰には真美子さんの入念なケアもあって――(以下、女性自身2024年9月17日号)※年齢は掲載当時のママ
「失敗しても、それはそれでいいのかなという感じでやりました。打席より緊張しました。素晴らしかったですね。いいおやつでも買ってあげたいと思います」
8月29日(日本時間)、ドジャース・大谷翔平選手(30)は本拠地ドジャー・スタジアムで先頭打者ホームランとなる第42号ソロを放った。さらに2つの盗塁も決めた試合後、満面の笑みを見せたのは愛犬・デコピンが登場した始球式について振り返ったときだった――。
デコピンを抱えマウンドに向かった大谷は、デコピンに“待て”と伝え、ホームベースの後方に座った。そのままマウンドで待っていたデコピンは置かれていたボールをくわえると、全力で走って大谷のもとへ……。見事にボールを届け、大役を果たしたのだ。『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2024』の著者で、スポーツライターの友成那智さんは言う。
「米国は愛犬家が多く、試合前後の動物愛護イベントでは犬が登場することが多いです。
犬による始球式はメジャーでは’09年のナショナルズの開幕戦でおこなわれたことはありました。ドジャー・スタジアムでも’13年に一度実施され、最近ではマイナーリーグのオールスターゲームでも開催されています。
ただ、愛犬が始球式を務めて、飼い主がホームランを放つのはメジャーリーグでも史上初なのではないでしょうか」
デコピン始球式のインパクトは絶大だった。ドジャースの公式Xで7千450万回表示されたとのデータもある。これは今季最多だ。試合後、ロバーツ監督はデコピンについて「あんなに躾されていることに驚いた」とコメントしていたが、「スタディ・ドッグ・スクール」代表で学術博士の鹿野正顕先生もこう語る。
「もっとも驚いたのは、大観衆のあれだけの声援のなか、デコピンが大谷選手の指示にきちんと従って、周りを気にせずやり遂げたことです。子犬のときからいろいろな環境に慣れていないと、騒がしい場所は大変なストレスになってしまいますから……」