12月22日に放送された漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2024』(ABCテレビ・テレビ朝日系)の決勝戦。前年覇者の令和ロマンが史上初の2連覇という快挙を達成し、エントリー数過去最多の1万330組の頂点に立った。
今年で節目となる20回目を迎えた『M-1グランプリ』。放送後のXには、絶賛の声が溢れた。
《今年はM-1 2019に次ぐ神回だったと思うんですけど だって全組面白かったくないか!?》
《M-1最高!!!!令和ロマン優勝かっこよすぎだろ!!神回だし、審査員のコメントも良かった!!》
《今年のM-1何が良かったって、審査員のメンバーが良すぎたね》
《今年のM-1は過去最高だと思います》
「決勝戦に出場した全組のレベルが高かったと評判に。また、くじ引きで決められる出順も番組を盛り上げました。パリ五輪の柔道金メダリストの阿部一二三さんが、トップバッターに昨年王者の令和ロマンを引くと、大会の盛り上がりは一気に過熱。さらに令和ロマンは、高得点が付きにくいといわれている一番手での出演にも関わらず850点の高得点を獲得しました。2番手には、前回準優勝のヤーレンズが出演。そして、3番手には実力派・真空ジェシカが令和ロマンと1点差の849点を獲得するなど、序盤からハイレベルな争いとなりました。
また、今年は審査員への評価も高いです。前年から続投の博多大吉さん(53)、中川礼二さん(52)、ナイツの塙宣之さん(46)、海原ともこさん(52)の4人に加え、笑い飯の哲夫さん(49)とノンスタイルの石田明さん(44)が2回目、アンタッチャブルの柴田英嗣さん(49)、オードリーの若林正恭さん(46)、かまいたちの山内健司さん(43)らが初の審査員を務めました。審査員の若返りが行われつつ、さまざまなタイプの実力派漫才師を揃えていて、採点も妥当だと非常に好評でした」(芸能関係者)
しかし、そんな“神回”のM-1で、唯一波紋を呼んだ番組の演出があった。
番組冒頭、歴代の優勝コンビの当時の映像が順番に流れた後、画面には《いつまでもM1が夢の入口でありますように》と直筆の文字が映し出され、最後に《島田紳助》と署名が映された。しかし、島田紳助さん(68)といえば、暴力団関係者との交際が発覚し、’11年に芸能界を引退。そのため、Xでは視聴者からこのメッセージの使用の是非を問う声があがることに。
《正直紳助のアレで興醒めしちゃったんです。もうおとなしく引っ込んでろよ》
《これ思ったし紳助のワード出てきてえっ?!出していいの?!になった だめだろ》
《神大会すぎて紳助のコメント出したの腹立ってきた、適任者彼しかいないけど》
《紳助の直筆メッセージはそりゃ賛否両論になるわなぁ 個人的には大会創設者という実績まで否定する必要は無いと思ってるから良いと思うけどね》
《М1の島田紳助氏のコメントで始まるの、私は感動したし、島田紳助はやっぱり偉大だな と思ってる》
《紳助さんからのコメント感動したなぁ、震えたなぁ》
「大会委員長として審査員を務めていた紳助さんは、M-1の創始者といっても過言ではない人物です。吉本興業が漫才を盛り上げる企画を作りたい、と思っていた時に“若手のコンテストをやったらどうか?”と発案したのが紳助さん。1000万円の賞金を出してくれるスポンサー集めなどにも奔走し、『M-1』の名前もつけました。20回目の記念となる大会ですから、番組側としては創始者のコメントを出すことで盛り上げたいと思ったのでしょう。審査員の中川家・礼二さんも『ちょっと、ね、グッときますねあれは……』と話していました」(前出・芸能関係者)
未だお笑い界のなかでは、リスペクトされる存在である島田さん。しかし、視聴者にとっては“違和感”を残す演出となってしまったようだ。