最大9連休となった例年より長めの年末年始が終わり、街には普段の通勤・通学風景が戻った。
そんななか、大手テレビ局の番組制作を担う制作会社のスタッフたちは、正月休み返上で対応に追われていた。その原因はもちろん、昨年末に「女性セブン」を皮切りに「スポニチアネックス」や「週刊文春」でも立て続けに報じられた中居正広(52)の女性トラブルの影響だ。
ある番組制作会社の社員がこう明かす。
「現在、大手キー局の制作会社では中居さんの番組について、“中居さんが登場するバージョン”と、“出演シーンを全カットしたバージョン”の2パターンをテレビ局に納品している状態です。
中居さんの報道が出ても各テレビ局の上層部は出演番組を差し替えるべきかについて“様子見”の姿勢を続け、判断を先延ばしにしてきました。その結果、年明けからどちらに転んでも対応できるようにと、制作会社では中居さんが出演していないバージョンも急いで用意しなければならなくなったのです。
ウチの会社は中居さんの番組を担当していないため影響はありませんでしたが、彼の番組を抱えている制作会社ではスタッフが正月早々から“寝ずの編集作業”に追われていると聞いています。現場は超ブラックな環境となり『中居さんのせいで正月休みが飛んだ』という悲鳴が漏れてきます」
中居の出演シーンをカットしたバージョンを制作するため撮り直しを行う予算や時間はなく、既存の素材を編集技術だけで繋ぎ合わせるしかない状況だ。映像だけでなく声もカットしなければならず、その作業はプロの制作スタッフでも非常に骨の折れる仕事だという。
昨年末に本誌は、中居らが司会を務める『THE MC3』(TBS系)の1月13日放送分が収録済みにも関わらず、放送中止となったことを報じた。ここにきて、テレビ各局も続々と今回のトラブル報道に“対処”を始めており、出演番組の差し替えラッシュが起こっている。
1月7日に放送された『ザ!世界仰天ニュース4時間SP』(日本テレビ系)では中居の出演シーンを全カットして放送。また、11日放送予定だった『中居正広の土曜日な会』(テレビ朝日系)は別番組に放送が差し替え。翌12日放送予定の『だれかtoなかい』(フジテレビ系)は、番組自体の休止が決まったことが8日、同局の公式サイトで発表された。
このまま、テレビ業界そのものが“中居ナシ”バージョンで進んでいくのか――。