洋館を改装した雰囲気のある東京都内のレストラン――3月上旬の早朝、そこに大きな黒縁の眼鏡をかけて現れたのは、女優の米倉涼子(49)。
この日は、’23年にAmazon Prime Videoで配信され、その後NHKでも放送されたドラマ『エンジェルフライト -国際霊柩送還士-』続編の撮影日だった。
米倉はスタッフに支えられながら送迎車から降り、ロケ現場へと向かっていった。
「同作品の撮影は2月から行われていましたが、米倉さんはこの日が撮影初日だったといいます。
昨年から“『エンジェルフライト』の続編を制作する”という計画はずっとあったのですが、実際に現場が動き始めたのは今年の一月の終わりごろ。
米倉さんが持病を抱えているということもあり、撮影開始もギリギリの判断になったのではないでしょうか」(制作関係者)
昨年12月、人気ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』のシリーズ完結作である『劇場版 ドクターX FINAL』に出演した米倉。同作は1月下旬までに興行収入30億円越えのヒットを記録するなど、未だに大きな話題を集め続けている。
しかし米倉にとって、昨年は大きな悲しみに見舞われた年でもあった。
「10月17日に俳優の西田敏行さん(享年76)が亡くなられました。米倉さんは突然の訃報に相当なショックを受けたといいます。
西田さんの急逝を知った米倉さんはインスタグラムで《西田さん 突然の訃報に接し、言葉もありません…(略)悲しすぎて悲しすぎてまだ信じられません》と吐露し、突然の別れに大きく動揺していました」(芸能ライター)
西田さんは’13年10月から放送されたシリーズ二作目から『ドクターX』に出演。米倉が演じる外科医と対立する病院長・蛭間重勝を演じていた。
「二人が初めて共演を果たしたのは、’03年のNHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』。その後『ドクターX』での共演を経てプライベートでも親交を深め、近年では『敏ちゃん』『涼子ちゃん』と呼び合うほどお互いを慕っていました」(米倉の知人)
今年の2月18日、西田さんのお別れの会に出席した彼女は、彼の遺影に向かって悲痛な弔辞を読み上げていた。
《本当は悲しいし、まだまだたくさん同じ時間をすごしたかったけれど、天国からこれからもずっと日本のエンターテインメント界を見守ってください。そして気が向いたら私の体を使ってお芝居をしに来てくださいね。大好きだよ》
