蔵内勇夫議長(写真:共同通信) 画像を見る

正副議長のポストをめぐる金銭授受疑惑に揺れる福岡県議会。吉松源昭県議(58)と江藤秀之県議(66)による告発で表沙汰になってから約1カ月が経ち、ようやく事態が大きく動いた。

 

福岡県議会の“ドン”と呼ばれる自民党県議団所属の蔵内勇夫議長(72)は8月5日、記者団の取材に応じ、日弁連のガイドラインに基づく第三者委員会の設置に至る経緯を説明したのだ。

 

ある政治部記者は言う。

 

「吉松氏と江藤氏は’20年にそれぞれ議長、副議長を務めましたが、就任前に自民党県議団幹部からの要求に応じるかたちで計2840万円を支払ったと証言。その幹部のひとりである中尾正幸元副議長(61)は金銭授受の疑惑を否定しながらも、県政に混乱を招いたとして7月下旬に辞職しています。

 

蔵内氏も他会派の元副議長から500万円を受け取ったという疑惑が浮上していますが、当人は“一切ない”と否定。疑惑の調査については、当初から日弁連のガイドラインに基づいた第三者委員会の設置を拒んでいましたが、ここにきて方針転換したかたちです」

 

疑惑の渦中にある蔵内氏だが、第三者委員会の設置に至る経緯を説明する直前に述べた“不適切発言”が物議を醸している。

 

地元メディアの報道によれば、5日午後1時半ごろに県議会に姿を見せた蔵内氏は、ネパールから帰国したばかりだったという。蔵内氏は日本獣医師会及び世界獣医師会の会長も務めており、講演会などの業務で出張していたようだ。

 

報道された映像では、蔵内氏はラフな柄シャツを着用し、笑顔で記者団にこう語っていた。

 

「ネパールは天国だったぁ」

 

しかし、この8日前には隣県の熊本県で最大震度7を観測した地震が発生したばかり。県災害対策本部の発表によれば、5日午後2時時点で避難者は約7000人、断水も約4万3000戸と報告されていた。被災地では連日酷暑も続き、依然として被災者たちは過酷な避難生活を強いられている。

 

そうした背景もあり、Xでは蔵内氏の発言を非難する声がこう相次いだのだ。

 

《なんというか…人の神経を逆撫でする天才だな》
《熊本が大変な状況の中で、堂々と天国に行ってきたと言える感性。この言い方。全てを舐めてる》
《福岡県議会は凄いね 大地震後すぐビアパーティやって良かった!とか、ネパール行って楽しかったとか》(すべて原文ママ)

 

こうした声が上がるのも無理はない。前出の政治部記者は言う。

 

「蔵内氏が報道陣の前に姿を見せたのは、約10日ぶり。杖をついて歩いていたものの、記者に『退院したんでね』と話すなどすこぶる元気そうでした。その後、午後4時すぎにも記者団の取材に応じたわけですが、その際はスーツに着替えており、神妙な表情で熊本地震の被災者にお見舞いの言葉を述べていました。

 

すでに“天国発言”が報じられていたので、まずいと思ったのかもしれません。改めてネパール訪問の理由を説明し、現地の人々の優しさや結束力に感激したことから“天国の国だと思った”と釈明していました。とはいえ、状況を考えれば、迂闊な発言だったことには違いないでしょう」

 

福岡県議会最大会派の自民党県議団では、熊本地震が発生した7月28日夜に松尾統章会長(53)が政治資金パーティーを開催。松尾氏はパーティー開催後に「正直やって良かったと思っている」と発言し、大炎上したことで会長職を辞任している。

 

「蔵内氏が第三者委員会を設置すると翻意したのも、数々の批判で窮地に追いやられていることが影響しているものと思われます。蔵内氏が第三者委員会を設置するコメントを発表したのは4日午後9時前でしたが、その後の不適切な発言は火に油を注ぐかたちとなりました」(前出・政治部記者)

 

蔵内氏は7月23日に官邸で高市早苗首相(65)と面会した後、報道陣の取材に「ネットで炎上して、日本で一番悪い男が蔵内勇夫だと言われている」と発言していた。そうした批判は「謙虚に受け止めている」とも話していたが、世間にはさほど伝わっていないようだ。

 

次ページ >【投稿あり】満面の笑顔で「ネパールは天国だった」と発言する蔵内氏

出典元:

WEB女性自身

【関連画像】

関連カテゴリー:
関連タグ: