8月22日、東京都千代田区で冠水した道路(写真:共同通信) 画像を見る

8月22日夕刻、東京都や東京近郊の各地で豪雨が発生した。東京都豊島区や板橋区、北区では「記録的短時間大雨情報」が発表され、新宿区・板橋区・練馬区などの9区、埼玉県和光市では「レベル4大雨危険警報」が発表されたのだ。

 

「都内や近郊の各地で、短時間で断続的に強い雨が降るという現象が起きたんです。たとえば、東京都武蔵野市では10分当たりに20ミリを超える降水があり、道路がおよそ20センチも冠水した現場があったほどです」

 

こう話すのは、水ジャーナリストの橋本淳司さんだ。

 

「市区町村などの計画降雨(想定雨量)を超える雨が降った状況と思われます。近年、気候変動に伴って大雨の頻度や強度が増すことが懸念されています。都市の雨水処理能力を上回る雨が短時間に降ることにより、道路冠水やマンホールからの噴水など、いろんな現象が起きることが考えられるんです」

 

JR東京駅近くでは、掘削工事中に雨水が入り込み、道路に穴が開いたり、近くの信号柱が傾くなどの事象が確認されている。けが人はいなかった模様だが、周辺は交通規制が敷かれたと報じられている。

 

「地下工事が行われていたとすれば、大量の雨が地下に入り、道路を支える地盤が緩んだことで、道路が陥没した可能性があります」

 

また、墨田区では、マンホールから水が吹き上がる映像が撮影された。

 

「これは、下水道に短時間に大量の雨水が流れ込んだことで、管内が満水状態となったことで管内の水圧が高まった可能性があります。下水道には流すことのできる水量に一定の決まりがあり、それを上回る雨水が集中すると、マンホールなどから水が地上へ噴き出すことがあります」

 

さらに、杉並区の住宅街では道路が冠水し、足首まで水に浸かりながら帰宅する人々の様子が報じられた。

 

「市街地の道路冠水は、下水道などで雨水を排水しきれなくなる内水氾濫で起きることがあります。河川から離れていても、周囲より低い窪地や谷状の地形では雨水が集まりやすく、排水能力を上回る雨が降れば冠水することがあります。

 

特に都市部は、道路や駐車場などの舗装面や建物の屋根が多く、そのぶん雨が地中に浸透しにくいので、短時間に大雨が降れば、雨水が下水道や低い場所へ集中する可能性が高くなります」

 

道路に開く穴も、マンホールから吹き上げる水も、突発的に起きるのだとすれば、もし車で通ったり、歩行中などだったら防ぎようがないだろう。私たちに、日ごろからできる対策はないのだろうか?

 

「まずは、市区町村などが公表している洪水ハザードマップや内水ハザードマップを確認してください。ただし、ハザードマップに色がついていないから水害が起きない、という意味ではありません。想定を超える雨や、局所的な窪地、排水条件などによって、想定区域外でも冠水することがあります。自治体によっては過去の浸水実績も公開していますので、併せて確認することが重要です」

 

さらに、土地の高低差がわかる地図も公開されており、活用すべきだという。

 

「国土地理院が制作し提供している地理院地図がそれです。ウェブ上でも閲覧できます。自宅だけでなく、駅や学校、職場までの経路について、周囲より低い場所や谷状になっている場所がないかを見る参考になります。

 

たとえば、地域全体としては標高の高い台地であっても、その中で周囲より低い窪地や谷状の場所には雨水が集まることがあります。都市型水害では、海抜何メートルかという『絶対的な高さ』だけでなく、周囲との『相対的な高さ』を見ることも重要です」

 

地理院地図も、やはり日ごろから見て、備えておくことが大切だ。

画像ページ >【画像あり】標高がわかる地理院地図(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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