「福岡県議会では、自民党県議団幹部が県議らに“カツアゲ”のような形で金銭を要求していたことが告発されています。
特に厳しい目が向けられているのは、同県議会の蔵内勇夫議長(72)。本人は“カツアゲ疑惑”を否定しますが、県議らが『金銭を要求した』と証言しています。
こうしたなか、17日におこなわれた臨時会で、議長職の辞職勧告決議案が採決される予定でした。しかし、蔵内氏の元秘書である林泰輔県議が採決中止を求める緊急動議を出し、結局採決されませんでした。蔵内氏の立場は、宙に浮いた形となったのです。この動議の後、蔵内氏は『しかるべき時期に議長を辞職する』と語りましたが、24日に議員辞職を表明。すでに辞職願を議事会事務局に提出しているようです」(社会部記者)
疑惑追及の急先鋒は、同決議案を出した吉松源昭県議(58)だ。7月7日に県庁で記者会見をおこない、自民会派幹部から大金を要求されて支払った詳細を明かした。他会派とのゴルフ代などとして2000万円以上を支払ったという。以来、蔵内氏を含む幹部らを糾弾してきた吉松氏。本誌にこれまでの経緯を明かした。
「6月末に県警から連絡がありました。高額な海外視察について背任罪で県民が刑事告発したため、過去に議会でこの問題を取り上げた私に話を聞きたいと警察が来たのです。7月2日に県警に行き、その問題について警察に話をする中で、話題に出たのが“カツアゲ疑惑”です」
海外視察問題では、不当な随意契約によって高額な渡航費や宿泊費などを県が支出したなどとして、住民が知事に対し訴えを起こしている。すでに7月22日に第一回口頭弁論が開か、県側は請求棄却を求めて争っている。監査の結果によると、2025年始のハワイ訪問では当初の見積もりから約6.7倍にのぼる650万円余りが支出されるなどしており、不透明な会計に疑念が生じているのだ。
「県警は『通り一遍の捜査で終わらせるつもりはありません』と言っていました。『海外視察以外にも知っていることがあれば教えてほしい』というので、そこで2000万円の件を告白したんですね。それを西日本新聞の記者さんが聞きつけて、私のところに問い合わせてきたことが、今回の騒動の発端でした」
7月5日に記事になり、会見に繋がる。吉松氏は今後、どのような問題収束を願っているのだろうか。
「私は、払った2000万円を返してもらおうという気はないんです。むしろ海外視察問題を解決してほしい。おそらくこれまでに、数千万円、数億円の無駄遣いが、海外視察につぎ込まれてきました。これは税金ですから、返金しろ、と主張しています」
辞職勧告決議案が緊急動議で流れたことについて、吉松氏はどう見ていたのか。
「動議を自民が出すことがわかったのは、議会が始まる直前でしたよ。自民会派が集まって何やら相談していましたから。議会の開始が4~5時間も遅れていましたしね。
私たちとしては、辞職勧告決議案に賛成する県議の数は把握できていて、採決できると思っていました。自民の中でも『蔵内氏の辞職に賛成するだろう』という人はいましたからね。でも自民はそれがわかって、何としても採決を阻止しないといけないと思ったのでしょうね。
普通、県議会で党議拘束なんてかけないのに、自民は党議拘束をかけてまで動議に賛成させた。前代未聞ですよ。
今回は、会派が違う5人が『金を渡した』と言っている。これから調査が本格化すれば、“カツアゲ事案”はもっと増えますよ。調査に応じる、と言っている県議もいます」
政治の大混乱で県民をこれ以上、苦しめないでほしい。
画像ページ >【写真あり】“福岡県議会のドン”蔵内勇夫県議の「1000平米大豪邸」(他2枚)
