9月13日投開票の沖縄県知事選挙は、2人の候補者によるデッドヒートとなっている。
立憲民主党、共産党、社民党など辺野古基地移設に反対する「オール沖縄」が支援し、3選めを目指す現職の玉城デニー氏(66)と、自民党、日本維新の会、国民民主党、参政党、日本保守党、公明党沖縄県本部が推薦する元那覇市副市長で新人の古謝(こじゃ)玄太氏(42)がほぼ互角の情勢だという。
政治部記者が言う。
「9月1日、地元紙の琉球新報は、JX通信社との合同調査(8月28日?30日)の結果について『横一線』などと報じました。当初は古謝氏がデニー氏にリードを許していましたが、猛烈な追い上げを見せ、横一線に並んだようです。自民党沖縄県連との細かな調整がないまま、自民党本部が下地幹郎元衆院議員と政策協定を結ぶことで、下地氏が立候補を急きょ取りやめた問題では、県連からは本部に対する不信感も出ていましたが、下地氏が古謝氏の支援に回ったこともあってか、今のところ、古謝氏の支持は伸びているようです」
自民党の情勢調査でも、古謝氏が玉城氏に迫っていることがわかる。
沖縄県の自民党関係者が言う。
「党の調査では、7月は古謝氏が大きくリードされていました。ただ、徐々にその差は縮まってきており、8月29日と30日の調査で古謝氏はデニー氏に肉薄しています。今のところ、古謝氏は男性の支持が女性よりも多く、デニー氏は逆に女性の支持が男性より多いという状況です。ただ、政党支持別での支持率を見た場合、維新が推薦しているのにもかかわらず、古謝氏への維新支持層の票が伸び悩んでいるようです」
同関係者によれば、古謝氏を推薦している5政党と公明党沖縄県本部のうち、維新支持層だけが、古謝氏よりも玉城氏の支持率が高くなっているという。自民党支持層、公明党支持層、参政党支持層、日本保守党支持層では古謝氏が大きくリードし、国民民主党支持層でも古謝氏がややリードしているものの、維新支持層の票を古謝陣営は固めきれていないようだ。
「沖縄維新の中心は、どちらかといえば辺野古移設反対の左派です。しかし、そういう事情があるにせよ、推薦を出しているわけですから、維新さんにも頑張ってもらわないと。琉球新報などの世論調査では、沖縄県知事選で最も重視する政策は《経済・雇用・物価対策》が5割弱で、《基地問題・安全保障》が2割弱となっています。今回の知事選では、過去の知事選とは違って基地問題は大きな争点にはなっていませんが、辺野古移設問題が古謝氏支持のネックにもなっているということです。半数近くの有権者がまだ投票先を決めていないようですから、これからが本番です」(前出・沖縄県の自民党関係者)
自民党は2026年2月の衆院選で沖縄の4つの選挙区で初めて全勝した余勢を駆り、12年ぶりの保守県政奪還を目指している。知事選の結果は、高市早苗首相の求心力にも大きく影響するともみられている。残り10日間、両陣営の熾烈な戦いが繰り広げられる。
画像ページ >【写真あり】自民党本部で行われた「沖縄物産展」で高市首相が手に取った“名産品”(他1枚)
