9月19日午後4時ごろ、東京都八王子市にある警視庁八王子署の交番で、19歳の男性巡査が頭から血を流して倒れているところを発見された。交番相談員が発砲音を聞いて駆けつけたところ、巡査が倒れており、その傍らには貸与された拳銃が落ちていたという。
男性巡査は病院に搬送されたが、意識不明の重体。勤務時間中に起きた事件で、警視庁は拳銃を使用して自殺を図ったとみて、詳しい状況や経緯を調べている。
国道沿いにある交番で起きた今回の事件。本誌が現場に向かうと、発生から数日が経過しても、規制線が張られたままで、付近には警察車両が控えていたが、大掛かりな捜査が行われている様子はなかった。
地域住民の安全を守る交番で、警察官として歩み始めたばかりの若者にいったい何があったのか。近隣住民に話を聞いた――。
「何台も警察車両が集まり、近くにある商業施設の駐車場あたりに止まっていて。だからそこに入っているお店で、何かトラブルでもあったのかなと思っていました。
消防車が赤色灯を回していましたが、サイレンは鳴らしていませんでしたね。火災でもないようだし、野次馬もいないし、もう事件は終わったのかなって思っていたら、翌日になってニュースを見て驚きました。
半年前に近隣でボヤ騒ぎが起きたときは、警察も消防も救急も、うるさいくらいにサイレンを鳴らして集まってきて大騒動になっていました。
そのときに比べると、人が自殺を図ったというのに、静かななかですべて処理されたというのも何だか奇妙だなあと今になって感じますね」
商業施設の従業員が、事件当日の夕方の様子を明かす。
「あそこの交番にパトカーや消防車、救急車が集まってきて、サイレンも鳴っておらず、“何かトラブルでもあったのかな”と思う程度でした。そうしているうちに交番の中からブルーシートで周囲を遮りながら人を運び出し、救急車に乗せてサイレンを鳴らさず搬送していました。“急患でも出たのかな”と思っていたくらいです。
国道を挟んでいるからか、ピストルの音などは聞こえませんでした」
今年6月にも、警視庁町田署の駐在所で、30代の警察官が貸与された拳銃で自死するなど、こういった事件は後を絶たない。市民の安全と治安を守る警察官が、いったいなぜ追い詰められてしまうのだろうかーー。
画像ページ >【写真あり】規制線が張られた八王子署の大和田交番(他1枚)
