「相葉君が部屋に入ってくると、とたんにまわりが明るくなるくらい眩しくて。『ヤバいくらいのイケメン!』で、優しい笑顔があまりに素敵すぎて、おもわずハグしてもらいました」
人生は、3アウトでは終わらない――。
そんな力強いメッセージを届ける映画『4アウト -もう一度、プレイボール-』(11月6日公開、稲垣壮洋監督・48)に出演する俳優・吉田葵(19)は、主演を務める相葉雅紀(43)の印象を興奮気味にこう振り返る。
映画は、東京で初めて結成された身体障害者野球チーム「東京ブルーフェニックス」創設にまつわる実話をもとにした感動作。
社会人野球で戦力外通告を受け、失意の中にいた主人公の矢上雄一(相葉)が、再就職先の障害者スポーツセンターで野球チームの監督を引き受け、障がいのある選手たちと共に汗を流して日本一を目指す物語だ。
全国から約200名が参加したオーディションを経て、チームメンバーの「猛(たけし)」役を射止めた吉田が、相葉との心温まる交流や撮影の裏側、そして「ダウン症のある俳優」として挑戦し続ける思いを明かした。
■ 嵐のダンスにエビチリ…相葉雅紀は「笑顔が眩しいお兄ちゃん」
撮影現場での相葉の存在は、吉田にとって特別だった。休憩中の微笑ましいエピソードを吉田は満面の笑みで語る。
「休憩のときに相葉君の前で嵐の『ターニングアップ』を踊ったら、『違うよ、ここはこうやるんだよ』と優しく少し振り付けを教えてくれました。一緒にご飯を食べたときは、僕が『相葉君の隣に座りたい!』って言ったら『いいよ』って言ってくれて! エビチリを僕のお皿によそってくれて、すごくうれしかったです」
相葉を中心に、プロの俳優たちとオーディションで選ばれたキャストが一つになっていった撮影現場。吉田は、いつも相葉にハグをしてもらっていたというが、温かい空気が伝わってくる。
「僕が『相葉くーん』とか『大好き!』と言ってハグしにいくと、相葉君は『猛、どうした?』『猛は最高!』と返してくれました。僕に『猛のことが大好きだよ』って何回も言ってくれて。映画の作品のように温かい人だし、熱血漢だし、涙もろくて本当に素敵な方! 僕にとって、お兄ちゃんみたいな存在です」(吉田、以下同)
しかし、ひとたびカメラが回るとその空気は一変する。
「本番になると、真剣な表情にガラリと変わるのが本当にすごかった。僕もあんな風にやってみたいと思いました」
吉田は相葉の役者としての凄みに強く影響を受けたという。吉田が、上手に演技できたときは、相葉は拍手をして「よく頑張ったね」と褒めてくれたという。映画で描かれる「選手と真剣に向き合い、本物の監督になっていく姿」は、カメラの回っていないところでの相葉自身の姿と重なっていたようだ。
