冷たい小雨が降った9月30日、東京・日本橋の明治座。『松平健×コロッケ45周年特別公演』の東京公演千秋楽を終えた松平健(72)が、劇場を後にする前に足を向けたのは、明治座の脇にひっそりと佇む小さな祠だった。
劇場のすぐ脇にありながら、知らなければ気づかず通り過ぎてしまいそうなその神社は「明治座稲荷神社」。茨城県の笠間稲荷神社に由来するお稲荷さんで、鳥居には「笠間出世稲荷大明神」と記されている。
松平は雨に打たれながら祠の前に脱帽して立つと、静かに二拝二拍手一拝。約1カ月にわたった東京公演を無事に終えられたことを、神様に感謝を伝えるように手を合わせていた。
じっさい、この日の公演は大盛況だった。
「公演は二部構成。第一部では松平さんの代表作『暴れん坊将軍』の人情味ある世界が舞台上で再現され、松平さんの迫力ある殺陣も披露されます。第二部では打って変わって豪華なショーが展開。コロッケさんの圧巻のものまねレパートリーが会場を笑いの渦に引き込み、ラストでは観客も一緒になって踊るマツケンサンバで盛り上がります。
小林幸子さん、久本雅美さん、HYDEさんら芸能界の著名人も観劇に訪れ、会場には連日、入場待ちの長い列ができる盛況ぶりでした」(芸能ライター)
大勢の観客を沸かて拍手を浴びた松平が、その足でひっそりと向かったのが、この祠だったわけだ。
実は、こうした姿は松平にとって珍しいものではない。
「プライベートでも徳川吉宗公を御祭神とする上野東照宮をはじめ、豊川稲荷、砥鹿神社、阿部野神社、猿田彦神社など、全国各地の神社仏閣を訪れる姿が報じられています。また、仏壇にも毎日お線香をあげるそうで、“験担ぎ”というよりも日常生活の中に神仏への祈りが根付いているように感じます」(前出・芸能ライター)
松平は過去のインタビューでもこのように語っていた。
《役者は験担ぎをするイメージがあるかもしれませんが、僕は意識してしまうと逆に縛られてしまうような気がするので、これといって決まったことはあまりしていませんね。ただ、地方で公演があるときは、その地域の氏神様が祀られている神社へ舞台の成功を祈願して、初日と千秋楽は必ず手を合わせるようにしています》(『週刊女性』2023年8月1日号)
ひっそりと祠の前で頭を垂れる松平の姿からは、長年芸能界の第一線を走り続けてきた彼の、神仏への感謝を忘れない一面が垣間見えた。
画像ページ >【写真あり】雨に打たれながら脱帽して…マツケンが赴いていた”意外な場所”(他2枚)
