「心の豊かさを、もっと。」をコンセプトにした日本たばこ産業株式会社(以下、JT)のテレビCMシリーズ「キャプテン・モットの冒険」の第3弾「サムライ篇」が、10月1日から全国で放映されている。
俳優の柳楽優弥(36)演じる探検家が、まだ見ぬ「心の豊かさ」を探し、大海原へ漕ぎ出し旅に出るというストーリー。第3弾で出会ったのは、鋭い眼差しで凛と刀を振るう殺陣師・香純恭さん(54)だ。
今年4月にスタートした同シリーズ。第2弾では、アリをひたすら探求する「アリ探求家」の島田拓さん(44)と出会い、今回は、ニューヨークの自宅地下室に道場をつくるところから活動を始め、殺陣を世界へ伝える香純さんに光を当てた。
さまざまな人との出会いを通じて、「心の豊かさ」を描いてきた同シリーズ。’24年に放送された山田孝之(42)主演の前作『鬼の行く道』から続いてシリーズを担当するJTパブリックリレーション部の香坂さんに、同シリーズにこめた思いやメッセージを聞いた。
「『鬼の行く道』では、いろんな人々との出会いを通じて、“心の豊かさとは何か”という普遍的な問いの答えを探していく姿を描いてきました。その物語を通じて、一人ひとりが自分にとっての豊かさを考えるきっかけをお届けしたかった。今回もそのコンセプトを受け継いでいて、その問いをさらに広い世界へ開いていくことを念頭に置いています。
一般的な豊かさではなく、まだ知られていない、多様でパーソナルな心の豊かさを探して、未知の世界へこぎ出していく物語です。心の豊かさには一つの正解があるわけではありません。多様な価値観や生き方に触れ、”こんな心の豊かさもあるんだ”と感じてもらい、自分にとって大切なものを見つめるきっかけをお届けできればという思いを込めています」
そもそも、JTが「心の豊かさ」というテーマを掲げて、こうしたCMを発信し続けている背景には、どのような考えがあるのだろうか。
「『心の豊かさ』という考え方自体は、最近生まれたものではありません。JTの前身である専売公社の時代から、この価値観を大切にしてきました。2023年には、『JT Group Purpose』として『心の豊かさを、もっと。』と改めて明文化しています。
このグループパーパスは、JTグループのすべての事業活動の根底にあります。一人ひとりの、かけがえのない時間や日々に寄り添いたい。そうした考えを持っているからこそ、私たちが『これが正しい豊かさです』と一つの答えを提示するのではなく、それぞれが持つ心の豊かさを尊重し、その実現を後押し、応援していきたいと考えています」
その考え方は、今シーズンに登場する個性豊かな出演者の選び方にも表れている。
「さまざまな分野で活躍する方々を候補としてリストアップしました。そのうえで、『動的か、静的か』『プロセスを重視するか、結果を重視するか』という2つの軸で四象限に分類して整理しました。『心の豊かさ』というコンセプトは決して簡単なものではないからこそ、しっかりとしたロジックや考えをベースに、視聴者の方々に届けるための最終的なアウトプットにつなげています。
最終的にご出演いただいた島田さんと香純さんも、一見すると対照的ですが、広く知られているかどうかではなく、その方が何を大切にして生きているのか、それが一時的なものではなく、日々の活動や行動、言動に表れているのかという点を重視しました。お二人の姿を通じて、視聴者の皆さんにどのような『心の豊かさ』を感じ取っていただけるのかというところも、突き詰めて考えています。このシリーズ自体はある種フィクションではありますが、登場人物は実在する方々です。そうしたリアリティも大切にしてきました」
柳楽の起用にも、シリーズのコンセプトに通じる理由があったようだ。
「柳楽さんは、前向きに物事を捉えていらっしゃるという印象があり、今回のシリーズのコンセプトにすごくマッチすると感じました。また、とても自然な演技をされるので、そういったところも今回お願いした理由です。
第3弾の撮影では、リハーサルの段階から、柳楽さんが香純さんの殺陣を生で見て、本当に目を丸くされていました。そのときの表情が、本番の映像でもそのまま残っていたんです。まさにリハーサルのときのままの表情で見られていたことが、とても印象に残っています」
JTは現在、テレビCMだけでなく、ウェブやSNS、新聞、雑誌など複数のチャネルを通じて「心の豊かさ」を発信している。こうした取り組みについて、香坂さんは「反響にも手応えを感じている」と話す。
「前作の『鬼の行く道』からの流れも含めて、ソーシャルリスニングで世間の声をモニタリングしていますが、少しずつではありますけれど、JTと『心の豊かさ』というところが結びつき始めているという手応えを感じています。
一人ひとりが持っている大切な時間や日々を尊重し、それを応援していくことが、ひいては社会全体の心の豊かさにつながっていけばいい。そうした思いのもとで、こうしたコミュニケーションを進めています」
この広い世界には、まだ自分も知らない「心の豊かさ」がある――。その探求は、まだ続いていく。
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