日本の外交を担う外務省のSNS運用が、大きな波紋を呼んでいる。それは、友好国であるモンゴルが未曾有の災害に見舞われ、しかもその原因が日本企業にあるとして現地で怒りの声が上がっている最中の出来事だった。
事の発端は、今月8日にモンゴル東部のヌムルグ自然保護区で発生した大規模な草原火災。乾燥と強風に煽られた炎は瞬く間に広がり、最終的に東京都の約2.4倍に相当する約53万ヘクタールが焼失する事態に。自然保護区の約8割が失われ、希少な野生動物の生息環境に壊滅的な被害をもたらす大惨事となっている。
「出火元は日本の大手通信会社KDDIの連結子会社である『モビコム』の車両。当時、日本人幹部らを含む十数名が複数の車両に分乗し、立ち入りが厳格に制限された保護区の核心部へ進入しており、枯れ草が車両の下部に巻き込まれたことで出火したとみられています。
KDDI側は20日に報道機関の取材に対して謝罪を発表。会社側は『通信網整備に向けた現地調査』と説明していますが、現地メディアは絶滅危惧種の釣りや狩猟などを目的とした『VIPレジャー』であった疑いを報じており見解に乖離が見られます。モンゴル政府は事態を極めて重く見ており、関係者の刑事責任追及や巨額の損害賠償を求める強硬な姿勢を示しているようです」(全国紙社会部記者)
そんな、日本企業が引き起こした被害に対してモンゴル国内で厳しい目が向けられている最中、日本の外務省がXで行った投稿が、多くの人々の耳目を疑わせている。
「外務省の公式Xアカウントは、8日間に及ぶ延焼を経て現地でようやく完全鎮火に至ったとされる16日、日本とモンゴルの国交樹立55周年を記念する行事に使用する“ロゴマーク募集”のポストを投稿したのです。
これだけでもタイミングとしてはいかがなものかと思われますが、さらに驚いたのが、外務省が若者向けに柔らかい表現で発信する別アカウント『外務省やわらかポスト』の動き。同アカウントはKDDIが謝罪し日本国内でもこの大火災の問題が大きく報じられ始めた20日になって、本省の募集ポストを引用リポストするかたちで、ロゴ募集の件を絵文字のついたポップな文面で再び投稿したのです。
外務省および『やわらかポスト』の運用担当者は、モンゴルが日本企業関連の火災で大被害を受けているという事情を知った上で、このタイミングで『日モ友好55周年のロゴ大募集』の発信を行なっていることになります」(前出・全国紙社会部記者)
外務省の発信に対し、日本のネットユーザーからは批判の声が殺到。SNS上では《どういう神経なの、これ。怖い》《正気じゃない》《ロゴマーク募集よりも先に、モンゴルとの友好関係のためにやるべき事があるんじゃないですか?》《さすがに外務省 これはどうかと思う》《あきれてものも言えない》などと痛烈な指摘が飛び交っている。
「モンゴルのノムトイバヤル副首相は、今回の火災に関して『ただ謝っただけでは許されません』と苦言を呈しており、一般のモンゴル国民の怒りも頂点に達しています。現在、この件に関して日本政府がどのような対応を取るのかは明らかになっていません。
とはいえ外交において『友好』を謳うのであれば、相手国が苦境に立たされている時、ましてや自国企業がその原因を作ってしまった疑いがある時にこそ、真っ先に寄り添い、真摯な対応を示すのが筋ではないのでしょうか。少なくとも両国の国交に関するロゴマークの募集をしているような状況ではないことは明らかなように思われます」(前出・全国紙社会部記者)
画像ページ >【写真あり】「正気じゃない」「呆れてものが言えない」外務省が投稿した“驚愕のポスト”(他1枚)
