世界的音楽家の父を持つ二世ミュージシャンがXを更新し、小泉進次郎防衛相(45)を痛烈に批判した。
《怒りがおさまらない。人間の殺しに利用するため犬の遺伝子まで変えて命を弄ぶ。ここまで人間性を失くせるのか》
10月26日、Xでこう怒りをあらわにしたのは、故・坂本龍一さん(享年71)とシンガーソングライターの矢野顕子(71)の娘で、歌手の坂本美雨(46)だ。
坂本は、遺伝子編集やクローン技術を用いて軍用犬を開発・供給する事業を立ち上げた米の新興企業「ウォーハウンド」に関するニュースを引用。さらに、同社の発起人で、米防衛テクノロジー企業「アンドゥリル・インダストリーズ」の共同創業者でもあるパルマー・ラッキー氏(34)と小泉進次郎防衛相(45)が握手を交わす写真を投稿し、次のように続けた。
《そしてこの軍用犬開発の会社CEOと固く握手する保護犬と暮らす小泉氏。右、左も関係なく、心がすこしでもまだ残っているなら、反対してほしい。全員で声をあげたい》
報道によると、ウォーハウンドは10月23日、約2億ドル(約313億円)を調達したと発表。遺伝子編集やクローン技術を使い、軍事や警察などで活動する犬を開発・供給する事業を立ち上げた。犬の身体能力や嗅覚などを高め、戦場での偵察といった任務に活用することを目指しているという。
一方、ラッキー氏が共同創業者を務めるアンドゥリル社は、日本国内での生産拠点の確保を進めている。神奈川県横須賀市にある日産自動車の追浜工場を取得し、軍事用ドローンなどを生産する計画が報じられている。
小泉氏は昨年12月4日、自身のXに《世界で注目される新興防衛企業のアンドゥリルから学ぶことは多いです》と投稿。さらに、《パルマー氏は大の日本好きとしても知られています。このご縁を大切に、日本の防衛産業の発展と日米で新たなサプライチェーンの構築に繋げていきたいと思います》と、同社との関係構築に意欲を示していた。
「小泉氏が軍用犬の開発に直接関わっているわけではなく、日本が導入に向けて動いているという話も現時点では聞こえていません。ただ、軍用犬の開発を進める人物と笑顔で握手をしていたその姿に対して、坂本さんは疑問を抱いたのではないでしょうか。
坂本さんはこれまでも、平和や人権に関する問題について積極的に発信してきました。パレスチナ問題をめぐっては、ガザでの惨状に対して明確な抗議の意思を示さない友人のエド・シーラン氏(35)に対し、Xで《友人が残虐な無差別殺人を肯定していたら、変わらず友人でいられるだろうか?》と苦言を呈したこともあります。
また、坂本さんは大の猫好きで知られ、小泉氏の妻である滝川クリステル氏(49)も、動物保護活動に取り組み、保護犬と暮らしていることでも知られています。そうした背景も踏まえると、坂本さんは犬を軍事目的で利用するために遺伝子まで操作する計画に強い抵抗感を示し、政治的な立場を超えて反対の声を上げるよう、小泉氏に訴えかけたのではないでしょうか」(全国紙政治部記者)
軍用犬の開発をめぐっては、動物の命や福祉をどう考えるのかという倫理的な問題も問われている。今回の坂本の投稿は、こうした新たな技術の利用について、改めて考えるきっかけとなりそうだ。
