参政党・最上佳則都議(写真:共同通信) 画像を見る

11月1日に投開票された東京都議補選(千代田区、欠員1)は、無所属で元区議の林則行氏(53)が約5300票を獲得し当選。得票数が次いで多かったのが、約4600票を獲得した政治団体「小池都政と千代田区をつなぐ会」の弁護士・永戸考氏(40)、そして、約3100票を獲得した「参政党」の会社役員・竹本遥氏(32)だった。

 

竹本氏は、個人都民税・都市計画税の減額や、都庁のプロジェクションマッピング等の“無駄な事業”の廃止、首都防災機能の強化、観光地の治安維持、首都文化の継承といった主要政策を掲げて挑んだが、当選を果たせず。選挙から一夜明けた2日、竹本氏が自身のXで結果を報告したところ、支持者からは労いの声が多く寄せられたが……。

 

実はこの選挙期間中、参政党をめぐって、竹本氏の応援に入った党関係者の発言がSNSで猛批判を浴びていた。発端は、10月28日に東京・飯田橋で行われた街宣だった。

 

この日の街宣で、竹本氏の選挙カーの上に登った同党の最上佳則都議(50)は、「竹本はるかを皆様の力で押し上げていただけたら、(参政党の都議が所属する)委員会が一つ増えるんです。私が今、都議会で小池都政に問題意識を持っていることは、これなんです。都民の声を聞かずに彼女(小池百合子都知事)が勝手に言われてもいないことをやっているんですよ」とアピール。

 

その上で、最上氏は、「私は医療や健康に精通しているので、医療政策についてお話させてください」と切り出すと、東京都が行っている、子宮頸がん等の原因を防ぐ「HPVワクチン」の男性接種事業に言及し、「これ皆さん望みましたかね?望んでいないと思うんですよ。子宮頸がんを予防するワクチンを、なぜ男の子に打たせるんですか、という話です」と訴えた。

 

聴衆からは「いらねぇ!」といった声も上がる中、最上氏は「おかしいですよね!サギをカラスに変えるような形で論理を捻じ曲げて、私たち都民の税金を使ってお願いされてもいないことを進めていくことに、私たちは腹を立ててるんです!小池都政がチルドレンファースト、子どもたちが大事だと思うのであれば、一番に考えることは子供たちや女性の健康を守ることなんですよ」と持論を展開。

 

さらに、「皆さん、都議会の傍聴に来てみてください。こういった医療施策などにおいて、ノーを突きつけているのは私たちぐらいなんですよ!都民ファーストも自民党も公明党も、他の会派もワクチンのことに関しては何も言わないですからね!おかしくないですか!?」と主張。そして、SNSで批判を招いたのは、次の発言だ。

 

「コロナにしたって、子宮頸がんにしたって、RSワクチンにしたって、普通に、それは“風邪の一部”なんだから!それによって、私たちの免疫抗体が作られて自然免疫で私たちは病気に強い体になっていくんですよ。何で、その論理が置いていかれて、第一選択肢がワクチンなんだっていうのに私は腹を立ててるんですよ!」

 

「コロナはただの風邪」などとする言説は最上氏だけではなく、これまでに何度も同党関係者から繰り返されてきたが、子宮頸がんまで“風邪の一部”だというのだ。最上氏の主張がXで拡散されると、ユーザーからは以下のような批判が上がった。

 

《やっぱり参政党のこういう所は絶対に容認できないんよな》
《政策の主張は好きにしたらいいけど医療や公衆衛生のデマを撒き散らすのはマジで止めてほしい 人の命に関わるから》
《癌が風邪の一部って何言ってんのマジで》
《子宮頸がんワクチンは癌を防ぐワクチンであって、風邪じゃないよ 医者じゃないのに誤った情報を垂れ流してそれを信じた人の医療にかかる機会奪ってその人が病気になったらどう責任取るのかな?》

 

最上氏の主張には一体どのような根拠があったのか。先述したような批判が上がる中、本誌が最上氏に対して尋ねたところ、本人からは書面で以下の回答が寄せられた。

 

「10月28日の街頭演説において、『子宮頸がんは風邪の一部である』と聞き取れる発言をしたことについて、私の言い間違いであり、医学的に誤った説明であったことを率直に認め、訂正いたします。

 

当日は、東京都の医療政策についてお話しする中で、新型コロナウイルス感染症やRSウイルス感染症、インフルエンザなどに言及し、免疫の働きの重要性を説明しようとしていました。しかし、演説の中で感染症とがんという異なる医学的な事柄を混同し、誤った表現をしてしまいました」

 

最上氏には、ワクチン接種の予防効果だけではなく、副反応や健康被害についても十分に検討した上で、都の医療施策を進めて欲しいとの思いがあったという。

 

続けて、最上氏は子宮頸がんについて、「主にヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染を原因として発症する悪性腫瘍であり、一般的な風邪とは全く異なる疾患です」と説明し、「私自身、子宮頸がんを風邪の一種と認識しているわけではなく、そのような医学的根拠があると考えているものでもありません。また、感染による免疫の獲得について述べた部分も、子宮頸がんに罹患することによって病気に強い体になるという趣旨ではありません」と釈明。

 

ところが、街宣に置いて誤解をまねくような発言をしてしまったわけだが、最上氏は、「子宮頸がんという病気の重大性について誤解を与えかねない不適切なものであり、患者の皆様やご家族、亡くなられた方のご遺族のお気持ちへの配慮を欠くものでした」と改めて振り返った上で、以下のように謝罪した。

 

「都議会議員という公的な立場で医療政策について問題提起する以上、医学的な事実関係を十分に確認し、正確な説明を行うべきところ、確認と発言の慎重さを欠いていたことを深く反省しております。今回の発言によってご心痛を与えた皆様に、心よりお詫び申し上げます。

 

今後は、公の場における発言の責任を改めて自覚し、医学的な事実関係を十分に確認したうえで、正確かつ慎重な説明を行うよう努めてまいります」

 

最上氏は都議であるだけではなく、参政党という国政政党の「ボードメンバー」の一人だ。今後は、責任ある発言が求められる。

 

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出典元:

WEB女性自身

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