中道改革連合の新代表に就任した渡辺創氏(撮影:長谷川新) 画像を見る

10月20日、2026年の政党交付金の第3回分が、「所属議員が1人」の政党、中道改革連合にも交付された。その額は5億8000万円と巨額だったことから、国民の間では疑問と批判が沸き起こり、収まる気配を見せない。

 

「中道は、9月に事実上の解体をして、公明党系議員は公明党に、立憲民主党系議員のほとんどが、新しく立ち上げた民主改革の会に移りました。

 

そのため、中道には残務整理と清算手続き、落選議員の活動支援などを担う、渡辺創衆院議員(49)が1人だけ残りました。同党は、12月にも4回分として同額の支給を受けます」(政治部記者)

 

本誌が総務省に取材をしたところ、政党交付金は『議員数割』と『得票数割』の合算で構成されるという。2027年に衆院選挙がなければ、2027年分の政党交付金は、中道から離れた各議員の移動先に『議員数割』が支払われる一方、『得票数割』の年額約17億円は全額、中道に交付されることになるのだ。

 

法律の建て付けがそうなっているとはいえ、やはり納得がいかない国民も多く、その矛先は渡辺氏に向かい、SNSでは批判の声が相次いでいる。

 

そうした状況を懸念したのか、立憲、中道で渡辺氏とともに活動した亀井亜紀子前衆院議員(61)が、10月31日、自身のXに私見を投稿している。

 

《中道の政党交付金について渡辺創さんが批判を一身に受けているのを見て、発言したくなった》という亀井氏。《せっかく厳しい選挙を小選挙区で勝ち上がり、さらに病み上がりなのに、なぜこの役回り?残務処理に一人残したこと自体が問題だけど、責任をとるべき人は他にいると思う。いい人が損をしている》と投稿したのだ。

 

しかし、これが擁護にならず、さらなる炎上を招いてしまったのである。

 

「亀井さんに寄せられたリプライには《「病み上がり」とか関係ない話で論点をずらし、同情を求めても無駄ですよ》《内輪の理屈やな》など、批判の投稿が多く見受けられました。

 

一方、今回の交付にあたって、渡辺氏も主張をおこなっています。10月28日に『文春オンライン』が渡辺氏に使途などを取材、その回答を報じました。しかし渡辺氏によれば、報道内容に齟齬や、『言葉足らず』があったようです」(政治ジャーナリスト)

 

10月29日、渡辺氏は自身のXに、こう投稿した。

 

《10月の政党助成金が中道に交付された以降に、全国の中道総支部へ交付が行われた事実はありません。また今後、全総支部の閉鎖までに新たな交付を総支部に行う予定も全くありません》

 

《加えて、改めてですが、民主改革の会の総支部に中道から政党助成金を交付した事実も、交付することも一切ありません》

 

永田町には「渡辺氏は損な役回りを引き受けた」と同情する声もあるが、当の渡辺氏は、この事態をどのように受け止めているのか。本誌は渡辺氏の事務所に質問を送付、詳細な回答を得た。

 

代表を引き受けた経緯について、渡辺氏はこう述べている。

 

《分流前の執行役員会における全体意思として決定しました。形式的には議員総会で階猛幹事長が役員全体の意思として提案し、全会一致で承認したものと理解しています。

 

衆院選後から「組織委員長」兼「役員室長」として執行役員の一員を務めました。今後必要になる政党整理に伴う党務の大半が、自ら所管してきた範囲であることに加え、各総支部の混乱と党本部職員の過剰な負担を踏まえ、実務を一定理解している者が務める状況であろうと判断し、応諾しました》

 

しかし、政党交付金について、ここまでの批判は想像していなかったのでは……。渡辺氏は次のように回答した。

 

《三党協議がまとまらなかった結果を受け、中道改革連合の流れを引き継ぐ政党が事実上二つに分かれる形になりました。政治日程や関係政党の意向など諸般の事情を踏まえた結果、財務処理や全国の総支部整理に丁寧かつ確実に対処するため、一旦三分流して中道改革連合を必要な期間存続させ、整理作業後に「中道改革連合」が「民主改革の会」と再統合(予定)する方式を採用しました。この方針は、所属全議員で決定したものです。

 

今冬の衆院選時に期待いただいた皆様の思いを十分に果たせず、新たな形態に移行せざるを得ない状況に至ったことを構成した一人として大変申し訳なく思っております。手法の複雑さを含め厳しいご指摘、ご意見があることも承知しており、真摯に受け止めています。》

 

こう、率直な意見を述べた渡辺氏。SNS上で猛批判を受けていることも承知しているようで、さらに以下のコメントを本誌に寄せた。

 

《(SNSでの批判は)重々承知しております。結党時の想定と異なる現状であることは事実ですが、政党の組織的、法的、財務的整理をきちんと終えなければなりません。公党としての務めを完了できるように全国区の総支部長を含め関係者と協力して取り組んで参ります》

 

報道機関の全国世論調査で、「再統合」が予定される民主改革の会の政党支持率は1%に満たない数字が並ぶ。党勢回復の道のりは険しい。

 

画像ページ >【写真あり】涙目で「中道」解党を語る小川淳也氏(他4枚)

出典元:

WEB女性自身

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