GMOインターネットグループの熊谷正寿代表(写真:共同通信) 画像を見る

11月2日、自社サービスがサイバー攻撃を受けた問題で、GMOインターネットグループの熊谷正寿代表(63)が会見を行った。

 

問題の発端は、10月21日に同社が展開するサービス「お名前.com」に不正アクセスが発生したことだった。攻撃者はGMOに対して約80億円の身代金を要求し、同社が支払いを拒んだところ、27日に攻撃者のサイト上でサービス利用者と見られる個人情報が公開された。また、2年前に同社の子会社からシステムの脆弱性を指摘されていたことも明らかになっていた。

 

熊谷代表は会見冒頭で、「お客様をお守りすることができず!誠に申し訳ありませんでした!」とかなり強い語気で謝罪。熊谷代表をめぐっては、今回の問題発生以降、自身のXで笑顔の自撮り写真を公開するなどの振る舞いが「無神経」などと猛批判を浴びていたが、会見ではこれについても謝罪した。

 

この日の会見は、上記の謝罪や問題に対するGMOの対応説明の第1部、問題を受けてGMOが得た知見述べる第2部、質疑応答を行う第3部の構成だったが、2部、3部では“ツッコミどころ満載”の場面が展開されることに――。

 

「まず注目を集めたのが、第2部における熊谷氏の“涙”でした。熊谷氏は“GMOイズム”なる社是、社訓に触れ、『全ての目標はお客様の笑顔。その笑顔を見て私たちは誇りを持ち、結果としての利益で株主様も笑顔になると、31年間ずっと言い続けてきた』『私は自分が作ってきたインターネットが、多くの方の笑顔に資する、安心で安全なインターネットになってもらいたいと、心の底から思っている』など、目に涙をためながら、言葉を絞りだすように述べていました。

 

謝罪と説明びための会見であるはずが、こうした理念を語ることに約30分が費やされる結果に。第3部の質疑応答で、熊谷氏は第2部で理念を多く語った意図を『私の命の砂時計がどこに向かっていくかを説明するため』などと説明。要は限りある命をインターネットに捧げるということなのでしょう。さらに、記者から2年前、具体的にどのような内容のシステムの脆弱性が指摘されたのかを問われ、熊谷氏が、『同じ回答を2度すると皆様のお命の砂時計を無駄遣いしますので』と再び独特のフレーズで質問をけん制する場面も。他にも、質疑応答の際、パワーポイントの準備に手間取っているスタッフやスーツのボタンを開けたまま説明しようとした幹部を厳しい口調で叱責する場面もあり、こうした振る舞いは“公開パワハラ”と疑問の声もあがっていました」(WEBメディア記者)

 

涙の熱弁や“命の砂時計”なる味わい深い言葉、さらには部下への高圧的な姿勢。謝罪や一連の問題に対する説明よりも、SNSではこうした要素が注目を集めることとなり、Xでは以下のような声が上がった。

 

《ヤバい、GMOの会見、熊谷社長が野々村議員みたいになってきてめっちゃおもろい。なんやこれ。我々は何を見せられているんだ…!?!?》
《パワーワードがいっぱい出るときいてGMOの記者会見みた。ポエムいっぱいの3時間半で命の砂時計無駄になった》
《謝罪会見とは名ばかりでポエムを語っては涙を滲ませ自分に酔いしれてる。記者の問には的外れな回答に、噛み噛み。途中でこれ謝罪会見だったんだと思う程セミナー状態。謎の命の砂時計》

 

そのほかにも、会見ではSNSで大きな注目を集めた場面があった。それは、第3部の質疑応答で、記者が「(脆弱性について)2年前に内部からの指摘があったというが、GMOが設けている窓口などに外部からの情報提供はなかったのか。再診断はやっていなかったが、他の脆弱性診断はやっていたという話があったが、その中で同様の脆弱性の指摘はなかったのか」と質問した際の、熊谷氏の返答だった。

 

熊谷氏は、「脆弱性診断の窓口がございます。そこにお問い合わせいただいたことは、各セクションが真摯に対応していると私は信じています。犯人が、何百回も問い合わせをしたのに、GMOは対応しなかったとソーシャル上で吹聴しているのを確認しています。あれは完全な嘘で、心理戦です。犯人が我々の評判を落とすための嘘を言っています。ここは明確に申し上げられます。もしかしたら1、2回はあったのかもしれませんが、現場はきちんと対応している」と断言。その上で、以下のように発した。

 

「何百回も来て対応しないなんてことはあり得ないです。そんなことがあったら、担当者を即時替えます!脆弱性診断に、何回も同じ指摘があって対応しない担当者がいたら、私が即時解雇します!当たり前です!そんなの」

 

それほど社員を信頼しているということなのだろうか。ただ、Xではこの“即時解雇”発言をめぐって、以下のような疑問の声が広がっている。

 

《即時解雇とかこの会見の場で言っちゃうんだから、社内では誰も物を言えなかっただろうな?と推測してしまう》
《今回の会見って脆弱性を指摘された社長が対応しなかった結果なんだと思うのだけど社員が解雇されるなら社長はどうなんだろうね》
《組織としてどうするか?を答えなければならないのに、社員をクビにします!が答えだとしたら… マネジメントとは》
《これは本当に他責 脆弱性診断に対応しない社員を解雇するなら 社員の失敗の責任を取らない社長も引退だろ》

 

「日本の労働法では、労働者保護の観点から、即時解雇は原則としてできないことになっています。たとえ労働者側に懲戒解雇事由があったとしても、解雇の30日以上前にその旨を予告するか、その期間に相当する平均賃金を支払う必要。これらが免除される場合については、行政の認定を受けなければなりません。とはいえ、問題とされているのは労基法上認められるかどうかの話ではなく、トップとしての責任を示さなければならない会見で、“即時解雇は当たり前”と言ってしまうことは適切とはいえないでしょう。ましてや熊谷代表はGMO内で上下関係を作るような言葉は禁止し、社員のことは“パートナー”と呼んでいます。この発言は明らかに“雇用主”のものですし、そうした前提にも疑いが生じかねません」(前出・WEBメディア記者)

 

画像ページ >【写真あり】ネットで物議を醸したGMO熊谷代表が着用していた“モノ”(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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