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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(26)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【お盆って、ちゃんと先祖の霊が帰ってくるんです】

 

お盆には、先祖の霊が帰ってくるって言いますよね。そして、その霊を迎えるためにやるのが「迎え火」。前の家が火事になるまで、うちでは毎年やっていました。やると、本当に帰ってきてたんです。

 

迎えていたのは、僕が中2のときに亡くなったばあちゃん。ばあちゃんは、こっちに帰ってくると必ず、寝たきりになってたじいちゃんのそばにいるんです。じいちゃんには霊感がないので、ばあちゃんの姿は見えないんですけどね。僕には、2人が寄り添っているのが見えていたので、いつも「いい夫婦だなー」と思っていました。

 

ある年のお盆も、いつものようにばあちゃんを迎えたのですが、いつもとちょっと様子が違っていて。じいちゃん1人(と、ばあちゃんの霊)しかいないはずの部屋から楽しそうな話し声が聞こえてくるんです。どうやらばあちゃんと話ができるようになったみたいで。夫婦水入らずのいい時間を過ごすことができたんじゃないかな。

 

そして例年どおり「送り火」でばあちゃんを見送ったんですが、それから半年ほどで、今度はじいちゃんが亡くなりました。たぶん死期が近かったからばあちゃんの声が聞こえるようになっていたんだと思います。

 

でもそれから、ばあちゃんもじいちゃんもちっとも帰ってきてくれなくなって。あっちで、仲よくやってるんでしょうね。

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