何がいちばんやりたいのだろう……。
女芸人コンビ・アジアンの隅田美保さん(42)が昨年末の「女芸人No.1決定戦THE W」(日本テレビ系)に出場。2年8カ月ぶりにテレビ出演を果たし、婚活のため休止していたテレビでの活動を再開すると宣言しました。
アジアンといえば、05年に「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)の決勝まで残った実力派コンビ。その芸風は隅田さんの見た目をいじった“ブス芸”が代表的でした。テレビ復帰となった今回の出演でも、ブス芸は健在。しかし筆者は、コントを見ながらふと疑問が湧くのです。「この人がやりたいのはお笑いと婚活、どっちなのだ?」と。
復帰の際に「テレビを休んでも、彼氏ができませんでした」と、収穫ナシを報告した隅田さん。収穫がなかったのに、なぜお笑いに戻ってきたのか。婚活は完全に諦めたのか。というか、テレビで何をしたいのか。いろいろ謎のままな彼女を、なんとなく応援しきれないのです。
また“攻める姿勢”を見せるならば、ここは2年8カ月間仕込んだ婚活ネタで笑いを起こすくらいの勢いが欲しかった。漫才がうまいだけに、透けて見えるオンナの部分が“妙な生々しさ”を生み出していた気がします。
また彼女がテレビから遠ざかっていた間、女芸人のカラーもずいぶんと変化を遂げてきました。
ブルゾンちえみさん(27)や平野ノラさん(39)などカルチャー感とお笑いを融合させた人や、オカリナのような癒し系コンビ。横澤夏子さん(27)のような早々に結婚する人、はたまたにゃんこスターのようなラブラブをウリにするコンビも。
女芸人といえば「笑わせるより笑われる存在」なんていわれていましたが、新世代は柔軟なキャラが揃っています。そんな中で“顔いじり”というわかりやすくデリケートな部分で笑いを取るのは、もしかしたら古いと感じさせるかもしれません。
また2人のことを改めて見ると、実は隅田さんよりも相方の馬場園梓さん(36)のほうが少し心配になる場面も。それは前々から言われている「芸人だけど意外とカワイイ」という触れ込みを、今もだーーいぶ引きずっている感じがするからです。
たしかに、馬場園さんは芸人さんの中ではカワイイでしょう。でもそれでも5年以上前にもらった“べっぴん”という勲章を、今もちょいちょい出すのはどうなのか。最近Instagramではモデルさながらの着こなしをアップしていますが、「お笑い芸人、それでいいのか!?」とこちらも相方同様“オンナ”を妙に感じてしまうのです。
だからこそコンビの核となる隅田さんには、ブレない姿勢が必要。そこで18年はまず、『ナイナイのお見合い大作戦』(TBS系)に出演してほしい。そして、笑わせながら本気の婚活に励むことをオススメしたいです。たしかにこのタイミングでの復帰は中途半端だと言いました。ただお笑いもテレビも婚活もいいとこ取りできれば、復帰したかいもあろうというものです。
2年8カ月ぶりで、ちょっとキレイになっていた隅田さん。今年こそ全部のいいとこ取りを目指して頑張って!