今日も洗濯に明け暮れております(笑)。朝からすでに3回戦目。私の場合、自宅での仕事がほとんどですから、なんとかやっていけるのですが、シングルファザーのほとんどは会社勤め、どうやって家事と仕事を両立していらっしゃるのでしょう。
洗濯でもっとも困るのは、靴下がいつもバラバラで、片方が見つからないこと。毎度、ちょっとしたストレスになります。それで一計を案じました。片靴下保管箱というものを設けたのです。片方だけの靴下を一時的に保管しておく箱。箱がいっぱいになったらひっくり返し、ペアにする。私はこの思いつきに狂喜乱舞しました。数日後、笑いながら箱をひっくり返したのですが、な、なんとペアは出来ません。いったいどういうことなんだろう? 靴下を買い過ぎた? 片方は旅立ってしまったのか? ママ友からいろいろと対処策を聞きました。2足セットにして洗えばいいのよ、という意見や、全部同じ靴下にすればいいんですよ、とか。みなさんやはり同じような悩みを抱えていらっしゃるんですね(笑)。主婦のあるある。主夫といたしましてもホッと安心をいたしました。
息子との2人暮らし、こんな風に日々大変の連続ですが、なんとか乗り切ってまいりました。この1年半、私は息子が泣くのを見たことがありません。私の前では決して泣き顔を見せない子でした。きっとこれからもそうなんだろうな、と思います。悲しいときは泣けばいいのに、泣いたらぎゅっと抱きしめてあげるのに、と思うのですが。もうすぐ冬ですからね、心が折れそうになるときもありますね。弱音は吐くもの、愚痴はこぼすもの、怒りはぶちまけるものです。たまには、奥さんもどうぞ。爆発してください。でも、すっきりとしたら、吐き出したものの、こぼしたものの、ぶちまけたものの、拭き掃除をしましょう。私は毎日、掃除洗濯をします。一日の汚れを必ずその日のうちに落としているんです。だから、何もかもピカピカですよ。
さて、今日の料理はちょっと変わった「辻家のの煮つけ」のご紹介です。
材料とレシピ:金目鯛1匹、じゃがいも数個、卵の黄身、、生クリーム、、黒七味、パプリカ、バター。金目鯛を頭部、腹など4等分に切ります。皮目を上にざるにのせ、熱湯をゆっくりと全体に注ぎ臭みを取ります。(ゆっくりと焦らずかけること)生姜をスライス。フライパンに水100cc、酒50cc、みりん50cc、醤油50cc、砂糖大さじ1を入れて火にかけ、煮立ったら、金目鯛と生姜を入れ、中火に。アルミホイルを落としぶた代わりにかぶせ、15分。途中、魚全体に調味料が回るよう、鍋を回しましょう。その間に、皮をむいたじゃがいもを沸騰したお湯に入れ、20分。ゆで状態を竹串で確認。すっと入れば、取り出し、ボウルの中で、フォークで潰します。そこにバター20g、生クリーム大さじ2、塩・こしょう、山椒、黒七味を少々入れてマッシュポテトを作ります。大きな皿の真ん中に、内側にオリーブオイルを塗った調理型セルクルを置き、マッシュポテトを4分の1くらい敷き詰め、その上に、ほぐした金目鯛の白身部分同量を満遍なく敷き詰め、さらにその上にマッシュポテトをのせ、はさむ。中央にくぼみができるようにクレーターをえ、片栗粉を入れた煮ダレを沸騰させソースにし、大さじ1程度をクレーターの中に注ぎ、その上に生卵の黄身をのせます。黄身の周囲に生クリームを垂らし、で、八方にすっと線を引っ張り散らすと太陽のフレアのようになります。(写真参照)セルクルを引き抜き、周辺に、黒七味、山椒、パプリカを振りまけば完成。豪華なフレンチ風金目鯛の煮つけの完成です。面白いでしょ?
煮ダレごはんにヒントを得ました。レシピはこちらでご確認ください。子供たちも大はしゃぎ間違いない!
ボナペティ。
エッセイで紹介されたレシピは、
辻仁成 子連れロッカー「希望回復大作戦」ムスコ飯<レシピ>で公開中!
辻仁成/つじ ひとなり
作家。東京都生まれ。’89年「ピアニシモ」ですばる文学賞、’97年「海峡の光」で芥川賞、’99年「白仏」で、仏フェミナ賞・外国小説賞を受賞。映画監督、演出家としても活躍。現在はシングルファザー、パリで息子と2人暮らし。