息子の成績表が届いたのですが、成績がガクンと落ちていました。衝撃的でした。なぜなら、つい去年までクラスでも上の方だったからです。それが今回は、平均点を下回るばかりか、中にはビリもあり、ほっとけない成績なのです。成績がいいのは、体育、音楽、工作、といった実技系で、化学とか物理とかスペイン語は壊滅的です。直感力の子なので、詰め込んだ勉強をしないでも済んだ小学校時代は好成績を維持出来ていました。でも、予習復習をちゃんとやらないとついていけない中学では通じなかったわけです。「宿題は?」「やった」。宿題に使う時間は5分。甘やかしてきたつもりはないけど、家事や仕事に追われ、ちゃんと息子の尻を叩いてやれなかったのも事実。フランス語が苦手なシングル父の責任も大きいわけです。
彼は学校から戻ってくるとユーチューブに張り付く。スカイプで仲間たちと盛り上がる。話題はだいたいユーチューバーやゲームのことです。う〜ん、なんとかせにゃ〜。
「2学期の成績が平均より下だった場合、3学期はWi-Fiの番号を変えるよ」
怒ってもやらないので、とりあえず怒らず、まずは、勉強をすることの重要性をしっかりと説いた後、次の結果が悪かった場合の罰について取り決めて、子供部屋のドアに貼りだしました。
フランスはバカロレアという入試制度があり、ここを突破しないかぎり大学生になることが出来ません。父と子の対決がはじまるわけです。もしも2学期の成績が上がらなければ、パソコンはしばらく厳しい管理下におきます。しょうがないですね……。「中学生なんだから、自分で判断させなさい」という意見もあるでしょうが、先生と話し合い、自力でなんとか出来ない状態であることは明白だったので、やむを得ないでしょう。はじめしゃちょー(※子供に人気のユーチューバー)、さようなら……。
さて、今日の料理ですが、先日、リヨンに行きまして、サラダリヨネーズなるものを食べましたところ、これが美味しかったので今日は皆さんと一緒に作ってみたいと思います。
材料2人前:卵2個、お好きな葉っぱ(レタスやミックスベビーリーフなど)、ベーコンブロック100g、バゲット60g、バター20g、ドレッシングとして、ビネグレット大さじ1、マスタード小さじ1、オリーブオイル大さじ3、塩・こしょう適量。
まず、バゲットを1・角に切り、バターで炒めます。焦げ目がつくぎりぎりまで香ばしく焼くと美味しいクルトンが出来ます。それを取り出し、フライパンは拭かず、残ったバターでベーコンを炒めます。ベーコンは出来ればブロックで買い、長方形に角切りします。弾力を求められるからです。市販の薄いベーコンでも大丈夫ですけど、角切りにしたものが歯ごたえがあり合います。野菜は洗って水切りをしておいてください。ポーチドエッグを作ります。鍋にお湯を入れ沸騰させ、酢と塩少々(分量外)を入れたら、少し火を弱め、お玉を鍋の中で大きく回転させ渦を作ります。流れが緩やかになったところで、あらかじめ器に割っておいた卵を中心より少し外側に落とします。時々お玉で渦を作ってください。コツがいりますが、かなり綺麗なポーチドエッグが出来ますよ(ウェブの方に写真をアップしておきますね)。約3分で出来上がります。取り出し、キッチンペーパーで水気を切っておきましょう。葉っぱはドレッシングで和え、お皿に盛ります。その上にクルトンとベーコンをちりばめます。そして中央にポーチドエッグをのせたら、サラダリヨネーズの完成です。
主婦仲間で軽やかなランチなどいかがでしょうか?
ボナペティ!
エッセイで紹介されたレシピは、
辻仁成 子連れロッカー「希望回復大作戦」ムスコ飯<レシピ>で公開中!