人々がついついやりたくなる「コスプレ」という非日常。
やってみたいけど1度しか着ない衣装やウィッグを買うほどでもない、
そんなほのかな願望を気軽に叶えてくれる「コスプレ写真館」がある。
たった2,000円から体験できる本気コスプレを満喫してきた。
人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ…!
漫画やアニメのキャラクターに扮する「コスチュームプレイ」、略して「コスプレ」。
日本に住んでいたら誰しも聞いたことがあるだろう。
もともとマニアたちだけの文化だったそれも、
今ではハロウィンにクリスマスとコスプレイベントで溢れるようにまでなった。
街中を歩けば変わった格好に出くわす機会も少なくない。
盛り上がりは日本だけにとどまらず、世界中でコスプレイベントが開かれるほど。
やはり人生一度くらいはやってみたい、本気のコスプレ!!
とはいえ、買うほどではないし…。やってみたいとは思うけど…。
そんなほのかすぎる夢を叶えてくれる写真館が、大阪のオタクの聖地・日本橋にあった。
その名も『Four-M(フォーウエム)』。
世にも珍しいコスプレに特化した写真館で、
50弱あるコスプレの衣装を着てウィッグを被り
専用スタジオにてプロカメラマンに写真を撮ってもらうことができる。
今回わたしは、その中でも「松プラン」と呼ばれる1時間コスプレし放題コースで
余すとこなくコスプレ写真館を満喫してみることに…!
ビルの5階に辿り着くと、
更衣室、メイクルーム、スタジオを供えた『Four-M』が現れる。
まずはパンフレットを見ながら、衣装をチョイス。
ロッカーに自分の荷物を入れて、更衣室で着慣れない衣装にお着替え。
そしてメイクルームにて、ネットで自前の髪の毛を収納し、
憧れのウィッグを初被りさせてもらった。
これが
こうなって
こう…!!!
誕生したのは立派なキャラクター・初音ミクである。
青髪ロングに独特の衣装の彼女はコスプレとしても人気があり、
キャラクターを知らなくても「コスプレした感があるから!」といってこれを選ぶ人も少なくないらしい。
以前は初音ミクのはの字も知らないおばあちゃんがこれを着たこともあったそう。
確かに…。
髪型も髪色も全く変えずに生きてきたわたしにとって、
この青色ツインテールはなんという冒険…!
早速「コスプレをしているぞ」という満足感で胸がいっぱいになる。
いざスタジオに移動し、桜咲く春らしい背景のなか写真を撮ってもらうことに。
ワーオ!!まるでアニメキャラクター!!!!
この「自分がアニメや漫画の中に入ってしまった」みたいな非日常の感覚に、
多くの人は魅了されるんだろう…。
廃墟風のスタジオでアンニュイに撮ってみたり…。
カメラマンさんの「いいね!」「まるで初音ミク!」「完璧です!!」「もはや本物ですね!??」という過剰なまでの褒め言葉で、
恥ずかしさも忘れる。
まるで「あ、わたしが初音ミクだったんだ…!」という気分で撮影にのめり込んだ(当社比)。
次は外国人にも大人気の忍者ストーリー『NARUTO』よりうずまきナルト。
オレンジの派手な上下に、黄色のツンツン頭。
男性キャラということもあって、
さっきとはまた雰囲気が打って変わる。
心はすっかりナルト気分。
キャラクターらしいポーズもしっかりレクチャーしてもらえるので、
安心して忍術を使うことができた。
キャラクターに合わせて桜・紅葉・和室・廃墟・合成用白バック…など背景を選ぶことができるので、
衣装・ウィッグ・背景と3要素からガラッと違う自分を演出できる。
そのほか、小さいころ憧れだった『セーラームーン』
神に怒られる気しかしないリボンがかわいい謎の『巫女』と、
計4着、様々なキャラクターになりきった1時間だった。
白バックのものは後から合成すれば大宇宙に身を置くことだってできる。
「コスプレという文化を楽しんでもらいたい」というのは店長の高尾さん。
元は「海外の人がもっと日本を好きになってもらえるような仕事がしたい」ということからこの写真館を始めたそうで、
お客さんのほとんどは外国人というところからスタートした。
今は口コミを聞いた「ちょっとコスプレしてみたいな…」という日本の人も増えているそうだ。
コスプレ大国・日本で、気軽にコスプレ体験ができる
とっておきの写真館が日本橋にあった。
『Four-M』
http://www.four-m.co/
コスプレ写真:2,000円~
今回うさこが体験した【松プラン】6,000円
コスプレし放題、写真2枚つき(他は全てクラウドファイルによるデータ)