(C)2019「ロマンスドール」製作委員会 画像を見る

家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、蒼井優の結婚後の初主演映画としても話題になった『ロマンスドール』をご紹介。

 

「妻がその命を終えた」。そんな衝撃的なモノローグで始まる『ロマンスドール』は、夫婦なら誰しも経験したであろう気持ちや体のすれ違いを描いた映画で、早くもDVDになりました。

 

■『ロマンスドール』Blu-ray&DVD発売・レンタル中。セル価格/Blu-ray4,800円、DVD3,900円(ともに税別)。発売・販売元/ハピネット

 

物語は10年前の2人の出会いへとさかのぼります。美大卒業後、大人の慰安人形「ラブドール」の制作会社に就職した哲雄(高橋一生)は、理想のラブドールを作るため、「乳がん患者用の人工乳房制作会社」と、うそをついてモデルを募集。応募してきた園子(蒼井優)にひと目ぼれし、帰り際に交際を申し込みます。

 

すぐに付き合い始めた2人は、やがて結婚。しかし哲雄は仕事のことでうそをついたまま、やがて園子も、ある秘密を持つのでした。

 

職人気質の哲雄はドールの素材開発に夢中で、毎晩夕食を作って待つ園子への愛情や感謝も忘れがち。忙しすぎて、大事なものを見失ってしまいます。どこの夫婦もこんなふうに、仕事が第一になりがちですよね。記者も20~40代、多忙だった夫とほとんど夕食を共にできない毎日でした。

 

哲雄はある秘密を打ち明けられて初めて危機を自覚し、園子をモデルにした究極のドール作りを始めます。そんな決意とともに迎えるベッドシーンの、ぎこちなく初々しいこと。家にいる夫が高橋一生でないのはしょうがないとして(笑)、初々しいころを思い出すためにも、夫婦で見ることをおススメします。

 

(文:西元まり)

 

「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載

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