その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【人気番組で怪奇現象が起きた四国のお寺に行ってきました】
僕が大好きな番組内で、怪奇現象が起きたのを見たことがあります。
お遍路でめぐる四国八十八ヶ所霊場のひとつでロケをしていたとき、急にカメラの調子が悪くなって、出演していた俳優さんの姿が、糸がほどけるようにちりちりと消えていったんです。
その真相をこの目でたしかめたいと、先日実際にその場を訪れてみました。
すると、いい気にあふれていて、ほかの霊場と比べてもパワーが強いように感じたのですが、祀られていたのが日本三大怨霊の一人、崇徳天皇だったんです。
彼の生涯はとても不遇で、最後には罪人として島流しにされ、憤死したような人。今でこそ神様として祀られていますが、亡くなった当時は数々の災いを引き起こした怨霊だと恐れられていました。
そういう過去を考えると、崇徳天皇はたぶん、馬鹿にされるのが大嫌いなんだと思います。
実は、さきほど紹介した番組では、出演者がこのお寺をちょっと茶化すような雰囲気で紹介していたんです。だから、崇徳天皇が怒ってしまって、怪奇現象を起こしたんじゃないでしょうか。
たしかに、不憫な人ではあるんですが、器はかなり小さめのようです(笑)。
【PROFILE】
シークエンスはやとも
1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。昨年8月には本連載をまとめた初の著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売された。