その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【パパの幽霊からの切なすぎるメッセージ】
僕のYouTubeチャンネルの視聴者さんから、幼稚園児の息子さんに関する相談を受けました。
なんでも、急に幼稚園に呼び出されたと思ったら、「息子さんが先生たちの財布や集金袋から、お金を盗んで困っている」と報告を受けたそうです。
ただ、まだお金の価値がわかるような年齢でもないし、なにか事情があるのではないかと先生たちも心配していたとか。
そこで相談者さんも、すぐに叱ることはせず、家で息子さんに話を聞いてみたそう。
すると、泣きながら「だってパパが『お金がほしい』って言うんだもん」と訴えたそうです。
実は、相談者さんの旦那さんは、コロナ禍で仕事がなくなったことを苦にして、1年以上前に自殺したんだとか。
息子さんはそれまでも何度かパパの幽霊を見ていたそうですが、まさかそんなメッセージを受け取っていたとは……。
僕からは、「時間が経てば旦那さんの幽霊はいなくなると思いますが、息子さんへの影響を考えると、家族の思い出がつまった家からは引っ越したほうがいいかもしれません」とお伝えしました。
それにしても、死んでからもお金の心配ばかりしているなんて、あまりに悲しすぎますよね。
【PROFILE】
シークエンスはやとも
1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。20年8月には本連載をまとめた初の著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売された。