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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【トンネルに住んで(?)いる首吊り幽霊】

 

先日、久しぶりに心霊スポットのロケに行ってきました。

 

女性が殺される事件があったといういわくつきのトンネルだったんですが、それらしき幽霊は見当たりませんでした。

 

その代わりというかなんというか、首を吊った男性の霊はいたんですよね。

 

その人、僕が“見える”タイプだと気付いたのか、いきなりこっちに近づいてきたんですよ。しかも、首を吊ったままの状態で。

 

さすがの僕も「うわっ」と守りの姿勢をとってしまったんですが、とくに何もしてきませんでした。

 

ちょっと拍子抜けでしたが、おかげでロケは何事もなく終わったのでよかったです。

 

でも、ロケバスに戻ろうとしたら、さっきの首吊り男がまたこっちに向かってきて。しかも、ずっとついてくるんです。

 

「絶対に連れて帰りたくない!」と身構えていたんですが、なぜかバスには乗り込んでこなかったんです。

 

見送ってもらうみたいなかたちになって、複雑な気持ちでした(笑)。

 

実は幽霊って、亡くなったときの状態をキープしていることはほとんどないんです。

 

だから、ずっと首吊り姿でいることも、トンネルに住んで(?)いることも、とにかく謎多き幽霊でした。

 

【PROFILE】

シークエンスはやとも

1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。本連載をまとめた著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売中。

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