青春時代に夢中になったドラマの裏には私たちの知らない“ドラマ”がいっぱい。出演者ご本人を直撃し、今だから話せるエピソードをこっそりお届け!
【『池中玄太80キロ』(日本テレビ系・’80年)】
西田敏行演じる池中玄太は鶴子(丘みつ子)と結婚するものの、1カ月もたたずに鶴子が急逝、血のつながっていない3人の娘の父親に。長女の絵理(杉田かおる)たちに受け入れられなかった玄太が、一生懸命に娘たちと向き合う姿に涙腺崩壊。
「『パパと呼ばないで』(日本テレビ系)のチー坊など、天才子役と呼ばれていたものの、イメージを払拭できないまま“中1の壁”にぶちあたり、仕事は激減。迷走してアイドルをはじめるも、まったく売れずに借金を抱えるはめに。『3年B組金八先生』(TBS系)や『池中玄太80キロ』に出演したことで、やっと脱・子役を果たせたんです」
こう振り返るのは、杉田かおるさん(58)。同ドラマは、報道カメラマンの池中玄太が、血のつながらない3人姉妹の子どもたちと、本当の家族になっていく物語。
「池中玄太の職業は、篠山紀信さんをはじめとしたカメラマンが当時の花形職業だったことから決まったそうです。西田(敏行)さんにとっては民放連続ドラマ初主演。日テレも“何年たっても感動するような作品にしよう!”と力を入れていました」
ドラマの挿入歌『鳥の詩』もヒットして、『ザ・トップテン』(日本テレビ系)にも出演。
「アイドルで失敗しているので、音楽番組には出たくなかったのですが、同じ日テレということで断れずに……。衣装がないから自分で西武デパートに買いに行ったのですが、曲をイメージして選んだ服は『バードウオッチングしているみたい』と不評でした」
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