「政党の名前が変わったというのが、『日本維新の会』とか『みんなの党』に比べて票が伸びなかった原因かもしれませんね。千葉に行ってポスターなどの注文を出す直前に党名が変わりましたからね。それまで『国民の生活が第一』と演説していたのが、翌日から急に『日本未来の党』ですって。私も言い間違えて『みんなの党』とか『みどりの党』とか言っていましたよ(笑)」
千葉8区から出馬した姫井由美子前議員(53)は、自身の敗因をこう分析した。もともと参院の岡山選挙区から衆院へのくら替え。さらに民主党を離党しての出馬だった。姫井前議員は、今回の選挙を振り返り、自分たちが小沢一郎元代表たちと一緒に民主党を離党しなければならなくなったのも、その民主党が惨敗した責任も野田佳彦前首相にあると指摘する。
「やはり野田前首相にいちばん文句を言いたいのは解散の時期ですね。総理は唯一解散権を持っている人なので、もっと自分たちに有利な時期を選べたはずです。新党をつぶすとか、離党した私たちをつぶすとかいうよりも、仲間をたくさん当選させることを考えるべきでした」
そう語る姫井前議員の胸元には、通常の議員バッジとは色違いのバッジが着けられていた。
「今着けているバッジは前参議院議員のバッジです。このバッジは現職議員が落選して前議員になった場合に、もらえるものです。この前議員バッジを着けていると国会内は自由に出入りできます。一度、議員になった以上は、落選しても政治活動をしなければならないと考えています。今まで自分が取り組んできた問題をこれからも続けていくためにも、このバッジを着けています」
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