4月11日、東日本大震災の”復興支援”で宮城県を訪問した小泉進次郎議員(32)。本誌は、その日の彼に同行し、密着取材した。
山元町を訪れた彼は、4歳の男の子を連れた29歳の女性の姿を見つけ、「お住まいは、どちらですか?」『おうちに遊びに行ってもいいかい?』と話しかけた。進次郎議員は母子の自宅を訪問し、3人で座って記念撮影。周囲から「何か、親子みたいですね」と言われ独身の進次郎議員は、ちょっと照れくさそうな笑顔を見せた。
進次郎議員に声をかけられた母親・千葉悦子さんは、「被災地を頻繁に回ってくださっているのは聞いていましたが、間近にお会いすると、本当に私たちのことをいろいろ考えてくださっているのがわかって、うれしいです」と声を弾ませた。
その後、訪れた利府町の須賀漁港でも、進次郎議員の目に留まったのは子供をおんぶする母親の姿だった。「一緒に、写真を撮りませんか?」と、彼は優しく声をかけ、子供の頭をそっとなでる。そして、「ありがとうございました」と笑顔で先へと歩いていった。
その姿を見送りながら、この母親は「よかった。もう幸せです、宝です!頭をなでてもらったから、この子も大物になるかな」と興奮気味に話した。母親におんぶされていたのは2歳の男の子。進次郎議員が実母と別れたのも、この子と同じぐらい幼いころだった。
父・小泉純一郎元首相と実母が離婚し、それ以降、父や育ての親である伯母・信子さんの方針で、実母に会うことは許されなかったという進次郎議員。
「実母が家を出るとき、まだ1歳だった進次郎議員は泣きじゃくったそうです。それを伯母の信子さんが厳しい態度で引き離しました。それ以降、実母と会うことは禁じられました。彼は母親の愛情を知らずに育ったのです」(自民党関係者)
七ヶ浜町の仮設住宅の集会所でも、進次郎議員は子供を抱えた母親たちの輪に飛び込んだ。集会所に居合わせた44歳の母親は、進次郎議員について、こう漏らした。
「進次郎さんは『子供たちの未来に責任を持てるような政治活動をしていきます』と言ってくださいました。進次郎さんは小さいころにお母さんと別れたそうですね。だから余計に、子供のためにという気持ちが強いのかもしれませんね」
今回どこへ行っても子供を抱えた母親の姿を見ると、すぐさま近づき、声をかけていた進次郎議員。その姿は、自らが味わうことを許されなかった『母子の温もり』を、探して歩いているようだった——。