目的がはっきりしていて、住人たちがそれに向かって助け合っているのが最近のシェアハウス。現在、シェアハウスは都心だけに留まらず地方にも広がりを見せている。そんななか、賃貸を断られた母子も安心できるシェアハウスが登場!

 

愛知県名古屋市天白区、目の前を小川が流れる住宅街にシェアハウス「383ハウス」はある。

 

「出産前は、育児がこんなに大変だと想像もしていなかったので、この家が育児の悩み相談の場になればいいなと思い、自分自身のためにも、始めました」

 

シェアハウスのオーナーはそう話す。ここは、子供同伴で入居が可能なシェアハウスだ。オーナー自身もシングルマザーで、1歳9カ月の息子と住んでいる。383ハウスを始めるに至った経緯を聞いた。

 

「結婚当初から家を持つのが夢でしたが、いろいろあり、別居となってしまいました。家の行く末を考えたときに、売るか貸すかシェアハウスにするかの3つの選択肢になり、自分がわくわくするほうを選んで、シェアハウスにすることにしました」

 

現在は笑顔で過去をふり返ることができるが、一時は、気持ちがふさいでしまったと話す。そんなとき、周囲からの温かい助けや応援を受け、感動し「人のためになることをしたい」と考えるように。

 

「シングルマザーという理由で、部屋を借りられないことがあります。住居は生活で重要な部分だと思うので、私は、シングルマザーの住居部分に関して、力になれればいいなと思うようになりました」

 

オープンして1年だけに、オーナーもまだ手探りの状態。「いつか、大家族みたいに、楽しく暮らせたら」。そう話す表情は晴れやかだ。

関連カテゴリー:
関連タグ: