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俳優・画家の片岡鶴太郎(62)が8月18日に放送されたバラエティ番組『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で突然「離婚」を告白。38年の結婚生活中、なんと30年も別居をつづけていた鶴太郎だが、離婚の決定打になったのは、ここ数年、彼が1日7時間もヨガという“趣味”に没頭していたことだったという。

 

「夫が趣味に没頭するあまり家庭が崩壊し、離婚というケースは、じつはけっこう多いんです」

 

こう話すのは、これまでに2万件以上の離婚相談に乗ってきた男女問題研究家の山崎世美子さん。ずっと家にいて、することもなく寝転がっておなかをポリポリかかれているよりは……と思う人もいるだろうが、行きすぎた場合、迷惑を被るのは妻のほうだ。

 

「ストレス発散のため週末だけ趣味に出かける、といった程度であれば、夫婦も正しい距離感が保てます。しかし、趣味にハマりすぎて妻の知らないところで多額のお金を使い込んでいたりする場合もある。妻側が不愉快に思い、『離婚したい!』と切り出すこともあるんです」

 

では、「もうイヤだ!」と思ったとき、「夫の趣味」を理由に離婚できるのだろうか。離婚、DVなど家庭問題に強い弁護士の打越さく良さんは“基本的に難しい”と語る。

 

「夫の浮気や暴力、『お金を家に入れない』などの理由にくらべて、『趣味』というのは、『婚姻を継続しがたい重要な理由』としては立証しづらいんです。『夫の趣味がイヤ』というのは他者から見てもそう思えるのかわかりませんし、妻が日記に『夫がずっとゲームに没頭していて一言も話してくれない』と書いても、『事実と違う』と夫に否定されれば、証拠として弱いんです」

 

どうしても離婚したい場合は、妻側にも“確固たる証拠”が求められるのだ。

 

「趣味に費やすお金に関する領収書やクレジットカードの明細書などを証拠として取っておくべき。夫、親としての責任を果たしていないとみなされることもありますからね。それと、まずは別居して、別居期間をなるべく長くするのも有効。すると『婚姻関係の破綻』とみなされやすくなります」(打越さん)

 

鶴太郎の場合、30年以上も別居していたことから、事実上、「婚姻関係の破綻」状態だったともいえる。しかし、夫の趣味に振り回されているのは鶴太郎の妻だけではない。次にあげるのは、実際にあった「キモい趣味」に嘆く妻たちの声である――。

 

■球場通いがヒドすぎる!(50代・主婦)

 

「はじめは、せいぜいテレビでナイターを見ているくらいだったんですが、退職後は好きなプロ球団の年間シートを買い、ユニホームを買い、選手のカードを集め……。さらにスポーツバーに通うようになり、独身の友人が増えたようで『メジャーリーグを見に行こう!』と約束してしまったようなんです。『50万円かかる』って。『家計からはびた一文出さないから!』とは言っているんですが……」

 

【打越さんの意見】「『50万円かかる』というのも、夫がコツコツためたお金で行くのなら、夫婦間に“お金の問題”があるとは言いづらいところです」

 

■釣りのせいで家も生臭い!(50代・公務員)

 

「以前はせいぜい週末だけ、日帰りの釣りだったのに、早期退職したいまは、毎朝のように出かけていきます。腕が上がってきたみたいで、釣った魚を大量に持ち帰ってくるように。それでつねに生臭いんです。そのうえ調理は私。たまに気が向いて夫がしても、後片づけは私なんです。それだけならまだしも、最近『ボートを買いたい』とかって言いだして……」

 

【山崎さんの意見】「釣りのためにクルーザーを購入した人も。ためていた資金をそれに費やしてしまって、結局離婚してしまいました。大金はたくそぶりを見せたら、お金の出どころを把握しましょう」

 

■砂を集めに海外にって、意味不明!(40代・主婦)

 

「あちこちの砂を集めて家に持ち込むので、廊下も部屋もジャリジャリ。でも夫は『これは鳥取砂丘の砂』『これは矢作川(愛知県)の砂』などと満足げ。でもある日、『世界にある砂を取りに行きたい』と言いだしました。大金をはたいて海外旅行を繰り返す夫に愛想を尽かしています」

 

【打越さんの意見】「膨大なお金にならなければ、収集癖は認めてあげてもいいとは思いますが、どうしてもイヤならまず“別居”するのも一つの手といえるでしょう」

 

もし別居を持ちかけたとき、「それでも俺は趣味をとる!」なんて言ってきたら、あなたも“新生活”を始めるタイミングかも……。

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