11月3日と4日、アニメ制作会社・京都アニメーション(以下、京アニ)が「お別れ そして志を繋ぐ式」を開催。そして5日、Twitterの公式アカウントにこう投稿した。
《「お別れ そして志を繋ぐ式」御礼 11月3日、4日に「株式会社京都アニメーション お別れ そして志を繋ぐ式」を無事執り行いました。ご来場の皆様には静穏な環境づくりにご協力いただきありがとうございました》
7月18日に発生し、36人が命を落とした京アニ放火殺人事件。あれから3カ月半が過ぎた。同ツイートは投稿1日で1.9万のリツイートと4.4万もの“いいね”を記録。さらに京アニのもとにはこんな“御礼”が溢れている。
《ご多忙の中、お別れの場を設けてくださいました関係者の皆様ありがとうございました。スタッフの方々も泣いてらして皆さんの気持ちがすごく伝わってきました。私も涙が止まりませんでした>お別れ そして志を繋ぐ式》
《「志を繋ぐ」のは、京アニの社員やご関係者である筈なのに、運営や誘導をして頂き、申し訳ない気持ちでいっぱいです。この感謝の気持ちは、決して忘れず、今後の応援の中で少しづつ返させて頂きます》
《このような場を設けて頂き、また多くの関係者の方々のご尽力、本当にありがとうございました。自分自身にも心の区切りができました。今後も益々のご活躍を影ながら応援させて頂きます》
10月18日のJIJI.comによると、京アニには30億円近くの寄付金が寄せられた。しかし京アニの代理人弁護士は死傷者らの被害規模について「少なくとも40億円。寄付金は相当不足している」と話した。さらに職場復帰できていない社員もおり、くわえて新作映画の公開も延期に。同サイトは「再建に向けた課題は多い」とつづっている。
また各メディアによると今月2日に開かれた追悼式典で同社の八田英明社長は「日常が一瞬でなくなったあの日から100日あまりが過ぎましたが、全国からこの地に集まった一人一人を思うと、社内は悲しい思いで涙をこらえることが出来ない日々が続いています」とその心痛を吐露したという。
「今回の放火事件で総務省消防庁は先月、ガソリン販売の規制を強化するという方針を明らかにしました。携帯缶などを利用した販売の際には購入者の身元、そして使用目的を確認することが事業者に義務付けられることになったのです。多くの命を奪った上に残された方々にも深い傷を負わせ、社会的にも余波も生んだ青葉真司容疑者。リハビリを開始したようですが、回復具合から逮捕状の執行が可能となるのはまだまだ先となるようです」(全国紙記者)
志を繋ぎ、再建への道を作っていく。それは今後の日本のアニメーションの光へとつながる。